これは2006年に、旧ブログへ投稿したものです。加筆、修正の上、こちらへ移行しました。
ただ、本を開いておく、そのためだけのアイテムではあるのだが、その利便性から精神衛生上の効用までを考慮すれば、便利グッズの域を超えている。今風に表現すれば、Life Hack的な逸品、というところだろうか。
ただ本を開いておく、そのようなときはペーパー・ウェイトを用いれば良いのだが、それは万能ではないのだ。それは、状況で遭遇することになる。
- 本の厚さ
- 接地面の安定性
ある程度の厚さがある本を開いたままにしておこうとする。左右のページ量が極端にアンバランスだと、ウェイトを安定して設置できないことがある。場合によっては、ページが元に戻ろうとする力に、ウェイトが負けてしまうこともある。
ウェイトにクリップが付いていれば、そのようなことは起こらない。
このような場面で重宝する。
- 教科書や参考書を参照しながら、ノートを取る。
- 本や資料を参照しながら、キーボードをタイプする。
- 技術書を参照しながら、PCで作業する。
- 攻略本を参照しながら、ゲームをする。
- レシピを参照しながら料理する。
- 資料を参照しながら模型を作る。
などなど、本を見ながら作業をしている場面、このような大抵のシチュエーションで活躍してくれる。
大きめの洗濯バサミ(クリップ)に、重りが付いた形状をしている。重りはクリップの支点を中心に回転するので、クリップのハサミ側、ツマミ側のどちらにも配置することができる。
使い方は簡単だ。ある程度のページをクリップで留めておく。ただそれだけだ。
重りをページ上に載せても良いし、本の外に出張らせておいても良い。設置が安定する状況に応じて、配置を変えればよいのだ。ストッパー2個を利用して、見開きの両側を止めてしまえば、辞書や技術書のように、ある程度の厚さがある本でも、支障はない。
言わずもがなのことだが、左右のすべてのページをクリップで挟み込む必要はない。「ある程度」のページ数を挟めば十分だ。これだけで安定して、本を見開き状態に維持することができる。さらには、今までページを押さえながら対応していた作業から、両手、両腕が解放される快適さが、精神衛生上、非常に良いのだ。
ペーパー・ウェイトには、その機能以外に、趣向の凝らされた外観のような、機能以外の楽しみがある。それに比べてブックストッパーは無味乾燥な文房具ではあるのだが、確実に機能してくれる点において、それは道具として優秀だ。
2006年、Amazonでのブックストッパー1個の価格は、840円だった。消費税5%の時代だ。2021年6月7日現在の価格は、1078円(980円+消費税)。2006年から比べると、少し割高ではあるのだが、Amazonは2000以上から送料無料となることを考えれば、その値上げは許容範囲とも受け取れるだろう。