日銀の金融政策見直しに伴い、日経平均銘柄からTOPIXへと物色対象が変化するかと考えていたが、結局、元の路線に戻っている。日経平均の上昇牽引役は、相変わらず値嵩株。ファーストリテイリング、ソフトバンクG、東京エレクトロン。
前日比 | |
TOPIX | 0.71% |
日経平均 | 1.58% |
さわかみ | 0.93% |
ひふみ | 0.72% |
ひふみワールド | 1.21% |
ひふみらいと | 0.30% |
ポートフォリオ | 0.68% |
来週は、ファーストリテイリングの決算発表がある。
米国雇用統計が事前予想65~6万人を上回る91.6万人の雇用増加に伴い、景気回復期待が心理なものから、実績を伴うものへと変化しつつあるのかもしれない。
米国内ポジティブ材料
- これから数か月でのワクチン接種増加
- 米国独立記念日までの集団免疫獲得
- 業績上方修正期待
米国外ネガティブ材料
- 雇用の急回復、インフレ期待→金融緩和政策の修正
- 復興政策、投資財源→増税
- 変異種の感染拡大→マインド後退
いわゆるコロナ・バブルと呼ばれるものが、ポジティブ材料を織り込んでいるならばともかく、特に2,3と続く心理的な改善、消費マインドの回復が具現化するならば、さらに上昇が続くのかもしれない。
まだワクチン接種が本格的に始まっていない日本は、完全に出遅れている。米国内ポジティブ材料に繋がる、輸出関連銘柄の上昇、米市場の上昇相場への便乗に期待するしかない。
ポートフォリオは、昨日同様に足を引っ張る銘柄があり、上昇トレンドに乗り切れていない。
『小飼弾の超訳「お金」理論』を読了。お金そのものから、その周辺に関する考え方、解釈を示す本だった。最近、世間をにぎわせている金融教育のような、マネー・リテラシーに通じるようなことではなく、さらにその基礎となる様な考えがまとめられていた。
色々と印象的なフレーズがちりばめられていた。
「うまくいったら会社のもの」「うまくいかなかったら政府のもの」
このフレーズに通じることを、丁度先日、耳にしたばかりだった。エミン・ユルマズ氏がアルケゴスの一件を説明する際に用いていたフレーズだ。
「お金持ちには社会主義」「貧乏人には資本主義」
政府が推進する教育プログラムは、ゼロ年代の高齢者向けPC教育から、全く成果に結びついていない。教育の結果、高齢者がPCを使えるようになったかと言えば、スマートフォンすら使いこなすことができない情報弱者のままだ。結局、WindowsとOfficeの宣伝、教育サービスを担当した富士通などへの無駄なバラマキだった。
金融教育も同じ轍を踏むのではないだろうか。マネー・リテラシーのような上辺ではなく、この書籍に書かれているような考え方が多くの人に広まれば、マネー・リテラシーなどは自分から勝手に学び始めると思うのだ。