Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

PMP - PDUの稼ぎ方

投稿から月日が経ち、資格継続の要件が変化しただけでなく、PDU獲得のための学習機会も増加した。ProjectManagement.comをはじめとする、オンデマンド、無料提供の学習コンテンツも増え、資格維持コストは限りなく低く抑えられる環境が整っている。

一方、必ずしも資格を維持、更新し続ける必要がない状況へ変化したPMPホルダーもいることだろう。「PMP - PDUの稼ぎ方」の2022年版を投稿した。特別な理由が無ければ、こちらを参照してほしい。
https://impsbl.hatenablog.jp/entry/MaintenanceOfPMPimpsbl.hatenablog.jp


これは2007年に投稿したエントリーに、2014年5月4日現在の情報を加味して大幅に加筆、修正のうえ、以前のブログから引き継いだものです。公式の最新情報は、必ず次のサイトに確認してください。

www.pmi.org
www.pmi-japan.org

PMP合格者が、その資格維持に悩ませるのがPDU (Professional Development Unit)の稼ぎ方でしょう。PMP資格は3年更新です。2014年5月4日現在、この更新期間は試験合格日から始まります。更新までの3年間に60PDUの確保が求められます。
1PDUは、更新にまつわる活動(例えばセミナー受講、PMIへのボランティア活動など)1時間分に相当し、0.25PDU(時間にして15分)の単位で報告します。更新までに合計60時間の学習を求められているわけです。
平均すると1年間20時間の学習が求められているのですが、できるならば可能な限り維持コストは抑えたいものです。有料のセミナーに出席する以外に、このような活動がPDUの対象になります。

PMP Handbookによると、PDU対象となる活動項目として次のカテゴリが挙げられています。

CATEGORY A: Courses offiered by PI's R.E.P.s, chapters and communities
CATEGORY B: Continuing Education
CATEGORY C: Self-Directed Learning
CATEGORY D: Creating New Project Management Knowledge
CATEGORY E: Volunteer Service
CATEGORY F: Working as a Professional in Project Management

もし主たる業務がプロジェクトマネジメントであるならば、CATEGORY Fは見逃せない項目でしょう。最低6か月、1年間以内のプロジェクトマネジメント業務において、最大15PDUを申告できます。最終的には、CATEGORY D、E、Fの合計として、60PDUのうち最大45PDUまで申告可能です。
このカテゴリにおける注意点が監査対応です。PMP Handbookは監査に際し、Proof of employment (job description)を要求します。形式的なものであれ、たいていの外資系企業ではjob descriptionが用意されていると思うのですが、国内SIerの状況はどうでしょうか。

公式にプロジェクトマネジメントが求められている業務であることを証明できない場合には、CATEGORY Cがreasonableです。いわゆる自習に該当します。60PDUのうち最大30PDUをこのカテゴリから申告できます。どのような活動がこのカテゴリに該当するかというと、
プロジェクト・マネジメントに関連する資料(記事や本など)を読む
プロジェクト・マネジメントに関する資料(ビデオやポッドキャストなど)の視聴
同僚やコンサルタントなどとの公式な議論、論考
同僚やコンサルタントなどからのコーチング、メンタリング
などが該当します。
金銭的、時間的なコストを自分自身でコントロール可能な要素が多いため、多くのPMP保持者に取って有用、かつ手軽な手段だと思いますが、監査に際し、次の記録が求められることに注意です。

Evidence supporting your reported learning project, including notes from and dates of discussion or reading
学習活動を裏付ける証拠を求められています。それは学習記録と日付を含むものでなければなりません。

このカテゴリは、自分自身が情報を受ける側を意図しているようです。例えば、ここでのコーチングやメンタリングは、自分自身が受ける側を意図しています。自分自身がそれらを提供する場合、その活動はCATEGORY Eとして申告します。
同じくポッドキャスティングを発信する立場であったり、professional blogへの投稿などもCATEGORY Eです。

以上の2カテゴリを活用すれば、半分から3/4のPDUを低コストに獲得できます。

最後に、そのほかのカテゴリも紹介しておきます。これらは時間が制限される、コストが高額になることが予想される、必ずしも参加できるとは限らないなど、何かと万人向けではない要素を含んでいます。

CATEGORY AはPMI日本支部やR.E.P.(Registered Education Provider、登録教育機関)が提供するセミナーやコースを指しています。有料であることが多いです。
PMI会員であれば、定期的に発行されている
https://www.pmi.org/Knowledge-Center/PM-Network.aspxhttps://www.pmi.org/Knowledge-Center/Publications-Project-Management-Journal.aspxに収録されているクイズへの回答も、このカテゴリに該当します。

CATEGORY Bは大学での講座受講や、REPではない団体が提供するコースやカンファレンス、セミナーへの出席です。PDUはご自身が出席した時間を自己申告します。
大学での講座受講の場合の注意は、コース単位で申告することです。例えば、学位取得プログラムであれば、それに含まれるプロジェクト・マネジメント関連のコース(クラス)を申告します。

CATEGORY Dは著作活動やセミナー、カンファレンスへの登壇など、何らかの情報発信に関連する活動です。

CATEGORY Eは、いわゆるボランティア活動です。このカテゴリの典型的な活動がPMIでのボランティア活動なのですが、活動内容からPDUまで一括りにできない要素のあるカテゴリです。

https://www.pmi.org/Get-Involved/Volunteer-Opportunities/Types-of-PMI-Volunteer-Opportunities.aspx