かつて運営していて、今は放置しているブログにTOGAF関連の情報を求めてのアクセスがあることに気づきました。中途半端ではあるのですが、TOGAF関連の情報は次のwikiにまとめています。
seesaawiki.jp
このエントリーは、その放置しているブログから引き継いだものです。情報は2008年のもので、TOGAF 8の内容に基づいています。wikiはTOGAF 9のものです。wikiと併せてご参照ください。
先日(と言っても約2か月前だけど)紹介したTOGAFの資格試験のまとめ。まだ受験したわけではないので、ここに書いてあることはすべて自分で調べた上でのお話。実際に受験した上での経験談ではなく、あくまで受験前の下調べとしてまとめたものであることをお断りしておきます。
TOGAF関係の情報は少ないので、これから受験しようかという人のお役にたてれば幸いです。
1.受験の申し込み、受験会場について。
※2018年3月20日現在、試験はピアソン社が提供しています。
RPROMETRIC社にて受験申し込みすることになるのですが、オンライン予約することが「できません」。次のページから入手した申込書をFAXし、電話予約する必要があります。その後、各認証を受け取ったら手続き完了です。
オンライン予約のように、思い立った時に受験できるとは限らないので注意しましょう。RPROMETRIC社での手続きについては、下記ハイパー・リンクから確認できます。
IT資格一覧 > The Open Group‐PROMETRIC より
申込方法は他のIT系資格と異なるところではありますが、受験会場についてはほぼ同様のようです。PMPのように地方の方が受験するにあたって、大阪や東京まで出かけなければならないということはないようです。マイナーながらも親切ですね。
2.出題範囲と合格ライン、再受験ポリシー
出題範囲は以下の通り。
TOGAF 8 ADM (Architecture Development Method) - Process: 50%作成プロセスに関する知識を問うところの比重が極端に高いのが分かります。そう、Practionar資格はアーキテクトとしての資質を認定するための資格なのではなく、TOGAFというアーキテクチャ策定にあたっての方法論に関する知見を問う試験なのです。実際、The Open Groupはアーキテクトとしての資質を問うにあたり、TOGAFとは異なる認定を用意しています。
TOGAF 8 ADM - Information set: 25%
TOGAF Foundation Architecture: 5%
The Enterprise Continuum: 8%
TOGAF and Other Architectures/Frameworks: 4%
Architecture Governance: 8%
ITAC (IT Architect Certification)‐The Open Group より
TOGAF Practionarは、PMPのようなプロフェッショナル資格ではないという点は覚えておいたほうが良い事実だと思います。
そして合格ライン。
71/101問(正答率70%)
問題はすべて5択、単一選択式です。こんな感じの問題が出題されます。
TOGAF Demonstration Examination‐The Open Group より
考えたくないことではありますが、合格ラインに達しない場合には再受験となります。再受験のポリシーは、
‐ 再受験までには、受験日から30日間の待機が必要。
‐ 12か月間で最大3回まで受験可能。
ちょっと厳しいような感じもしますが、受験費用のことを考えると良心的なのかもしれません。
3.受験費用
その受験費用ですが、
TOGAF 8 Certification Practitioners‐PROMETRIC より
受験料金:46000円仮に3回受験したら、15万円弱になりますね。う~ん、高い(涙
消費税:2300円
合計:48300円
ただし、TOGAF関連書籍をThe Open Group、もしくはVan Haren Publishingで購入し、そのレシート(オンライン購入なので、購入を証明するメール)を連絡すると、半額バウチャーを発行してくれます。
TOGAF 8 Exam Discount Voucher‐PROMETRIC より
試験のたびに、$20程度の書籍を購入すれば約2万円ほどのsavingになりますか。受験費用も半額程度には抑えられそうですね。
基本的にTOGAF関連の公式資料はフリーで入手できるので、受験の役に立ちそうな学習教材のPDF版をダウンロード販売で入手すれば、在庫も関係ありませんし、好都合ではないでしょうか。
TOGAF Version 8.1.1 Enterprise Edition Study Guide
TOGAF Version 8 Enterprise Edition Test Yourself Questions
前者が参考書、後者が問題集です。ちなみにどちらも英語です。日本語の資料はありません。
最後に受験料の支払は、受験日から2-3週間後に請求書が受験登録した住所、氏名宛に郵送されます。もし、会社の経費で支払うつもりならば、会社名の記載が必要な場合もあるでしょうからご注意ください。