Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

Microsoft Trackball Explorerとエレコム社のトラックボール

これは2007年の投稿で、以前のブログからの移行に際し、加筆、編集したものです。

もう活動を中止してしまった「たのみこむ」というサイトでは、諸々の製品に関する再版要望を募り、商業化可能な規模に達したときにメーカーと交渉し、実際に再版するという活動を行っていた。そこで取り上げられていた製品の一つがMicrosoft Trackball Explorerだった。
mineko.fc2web.com
WindowsMacに関わらず、その操作系にこだわり、そのためにお金をかけるユーザーは少数派で、多数派は多少問題を感じながらも購入時のキーボード、マウスを利用し続けているのではないかと思う。買い直す、買い足すとしてもマウスぐらいのものではないだろうか。そこにあえてトラックボールを選択するユーザーというのは、少数派中の少数派だろう。
その少数派の中でもボールを操作するのは親指か、あるいは中指、人差し指か、と言う派閥が存在する。そのようなマイノリティ、その派閥を超えて圧倒的に支持されていた製品の一つが、件のトラックボールだった。

トラックボールにはコントローラとなるボールが埋め込まれている。そのお椀状の受け部には、ボールを支えるための部材として、支持球が埋め込まれている。回転するボールと接する部分であるため摩耗する。そのためKensingtonやLogicoolなどの老舗は、摩耗に強いルビーを支持球に用いている。なぜかMicrosoftは金属球を用いてしまった、そしてこれが同製品の致命的な弱点となった。使用を重ねるうちに、支持球が擦り減ってしまうのだ。

そのような弱点を抱えていながらも、この製品についてのクレームを一度も見たことはなく、固定ファンどころか、これ以外考えられない、というユーザーは少数派の中でも多数を占めていた。しかし残念ながら、Microsoftトラックボールの取り扱いを止めてしまった。
難民となったユーザーは将来の予備をを確保するため、ヤフオクやeBayに在庫を求める。しかし、そのような逸品が出品される機会は少なく、されたとしても高額で取引されるのだった。この現象は日本に限らず、海外でも起こっている。Amazon marketplace、現在の出品状況だ。中古ですら、万円の単位を下らないのが分かる。
https://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?k=microsoft+trackball+explorer&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss_1&linkCode=ll2&tag=somethinganyb-22&linkId=06a892469373b100ede8b09bc981509e&language=ja_JPwww.amazon.co.jp
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理不尽な状況に業を煮やしたユーザーはKensington、Logicoolの製品に活路を見出すのだが、2019年現在はエレコムの製品が注目されている。質感、形状は異なるものの、操作体系はMicrosoft Trackball Explorerを非常に意識したかのようなレイアウトだ。加えてコントローラとなるボールは、Microsoftのそれよりも一回り大きく、操作性が向上している。
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現在流通しているエレコム社の製品型番を、以下に一覧しておく。Dで始まる製品がDEFTと呼ばれるハイスペック・モデル、Hで始まるのがHUGEと呼ばれる一般モデルだ。型番中にURと記載されていればUSB接続、DRと記載されていればワイヤレス、MRならば両用だ。

DEFT 両用 DPT1MRXBK, DPT1MRBK
DEFT USB DT2URBK, DT1URBK
DEFT ワイヤレス DT2DRBK, DT1DRBK
HUGE USB HT1URXBK, HT1URBK
HUGE ワイヤレス HT1DRXBK, HT1DRBK