年初来パフォーマンス順 | 前日比順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
TOPIX | ![]() |
![]() |
日経225JPY | ![]() |
![]() |
日経225USD | ![]() |
![]() |
マザーズ | ![]() |
![]() |
REIT | ![]() |
![]() |
中国市場、インド市場
中国 | ![]() |
![]() |
インド | ![]() |
![]() |
10月23日 | 香港ハンセン | -0.72 | -1.05 | 0.55 | -0.24 |
上海総合 | -1.47 | 0.78 | 0.40 | 0.48 | |
SENSEX30 | -1.26 | -1.26 | -0.81 | -1.41 | |
1309乖離率 | -0.50 | 0.85 | 1.44 | 0.17 | |
1678乖離率 | -0.40 | 0.36 | -0.50 | -1.12 |
世界の株価指数と米長期金利 - Yahoo!ファイナンス
ウエルスアドバイザー [ ETF乖離時系列 ]
ウエルスアドバイザー [ ETF乖離時系列 ]
【100年前の「なろう小説」⁉】伝説的奇書『教皇ハドリアヌス七世』がついに邦訳!
もしかしたら、借金まみれで破滅的な実生活を送った作者コルヴォーが、ついぞ成しえなかった自らの聖職者としての理想像を投影しているのかもしれません。
「究極理想の自己投影」「最強の無双」を魂の底から描き切ったという点で、まさに翻作は「なろう小説」の先駆者である、とも言えるのではと思います。
ラノベ、特に「なろう系」と呼ばれる、異世界に転生してチート、強くてニューゲーム的に活躍するような作品が大量生産されている。技術的、文明的に劣った世界を舞台に、主人公が相対的に有利な立場で無双に活躍する展開は、現実の厳しさからの逃避的な妄想、こうであったら良いのにという願望を表現したものであり、同様に考える読者を惹きつけているのだと、私は考えていた。
『教皇ハドリアヌス七世』の紹介を読んでいて、「究極理想の自己投影」「最強の無双」という表現が、私の考えに新しい視点を持ち込んでくれた。願望以上に、自己投影こそが真に求められているものなのかもしれない。
- こうであったら良いのに
- このような活躍をしてみたい
のではなく、
- 本来、自分はこのようにあるべきだった
- 本来、自分はこのように活躍しているはずだった
ことを作品に反映しているのかもしれない。
何かにつけ、自分の現況を他人のそれと比較し、相対的な劣後を実感する機会は多いだろう。その劣後が自分の努力で覆せるのであればともかく、たとえ自力での克服が可能だとしても、それが確率的に非常に限られた可能性、「技術的には可能」のように、事実上、現実的に無理であることと同義であれば、自助努力を超えたご都合主義的な展開、いわゆる運に期待したくもなるだろう。
そのような信条で読む小説として、その作品に期待するのは、一時の逃避先ではなく、たとえ逃避である本質は変わりないとしても、そこに理想の自分自身を反映できる余地だろう。理想の自分自身へ自分自身を投影することが、現況に欠けている何らかの不足を仮想的に補い、それが現実の自分自身の心理的な癒し、充足感に通じるからだ。
そう考えると、「究極理想の自己投影」「最強の無双」という表現が異世界転生ものの本質を一言で捉えている様に思えてきた。確かに異世界天性ものは、そのような作品であり、そのような作品だからこそ大量生産され続け、さらにはアニメ化までされているのだろう。
おそらく、それほど現実に不満、不足を感じている人達は大勢存在し、ドリンク剤のようにインスタントな「癒し」を求めているのだ。