Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

20210707

https://espio999.tumblr.com/post/170370540028/%E8%A6%8B%E9%80%9A%E3%81%97%E3%81%8C%E7%AB%8B%E3%81%A4%E6%96%B9%E6%B3%95
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今日はやられた、と思っていたら、ベンチマークでの相対評価では、それほどでもなかった。とはいえ、次の思想は絶対忘れてはいけない。資産は確実に減っているのだから。

自分の大切な資産が目減りしている状態で、ベンチマークより下落がましだったから今年は良かったなと振り返られる人はほとんどいない

*1

ひふみワールド -0.63% 122.15
TOPIX -0.86% 107.37
ポートフォリオ -0.57% 106.78
さわかみ -0.84% 106.64
ひふみ投信 -0.55% 104.05
日経平均 -0.96% 103.36
ひふみらいと 0.14% 101.54

団塊世代に使わせるiPad

デジタル「弱者」の団塊世代に使わせるIT機器として、iPadは最適には程遠いものの、おそらく最も近い位置にいる製品だろうと思う。

  • 画面が大きく、目の悪い人でも視認できる。
  • キーボードを装着し、パソコン的に使うこともできる。
  • ウイルス、マルウェア対策不要

とはいえ、次の問題もある。最適には程遠い、とはこういうことだ。

  • ジェスチャー操作
  • 多彩なインタフェイス
  • マニュアルに到達するまでの過程
  • キーボード、半角と全角、英語入力とかな入力

団塊世代の人たちは、それよりも若い世代が漠然とながらも備えている、「こうすれば、こう動くだろう」のようなセンス、体系的な理解がない。あったとしても、それが期待すること、予想することは現実と乖離しており、現実的に機能しない。
それに加えて身体感覚だ。団塊世代に限らず人間だれしも、自分が思っている通りに身体が動いていると信じているだろうが、程度の差はあれ、それ程精緻に動いているわけではない。とはいえ、その程度が現実と極端に乖離しているのが、その世代だ。PCのときは、マウスのダブルクリック、スマートフォンでは画面のタップ、そしてiPadではジェスチャーだ。
電源off状態のiPadを起動するには、まず電源ボタンを「長押し」する必要がある。この時点で、すでに団塊世代の理解を超えている。そしてiPadが起動したら、ロック解除前に画面を上方向にスワイプしなければならない。本格的に使い始める前からこの調子だ。ことごとく、この世代が持つ「体系」を外れている。我々が想定している以上に、この世代にとってのハードルは高い。

このハードルを乗り越え、実際に使い始める。アプリではなく、iPad自体を使いこなすに際し、ジェスチャーと各所に「隠された」インタフェイスを結び付ける必要がある。インタフェイスだけでなく、その呼び出し方法が多彩すぎるのだ。

  • 画面内で、下へスワイプすれば検索
  • 画面外から下へスワイプすれば通知
  • 画面内で、右にスワイプすればウィジェット
  • 画面右上から右下にスワイプすればコントロール

質問:では、今開いているアプリケーションの画面から、ホーム画面へ戻るには?
回答:画面下から、上方向にスワイプする
以上の文脈から、このような操作を思いつくわけがない。インタフェイス関連の呼び出しと文脈が混ざっているのだから。

そのような操作はマニュアルを参照すれば分かるのだが、そのマニュアルはアプリ「Books」で「iPad User Guide」を検索し、ダウンロードして、参照しなければならない。このようなレベルのユーザーが、それを自力で対応できるわけがないのだ。マニュアルをダウンロードする以前に、「Books」というアプリケーションが参照するストアで無料配布されている、などと発想できる根拠がない。
マニュアルを参照したい気持ちがあったとして、PCを使用していた時の文脈から、Apple社webサイトからPDFをダウンロードできるかもしれない、程度の発想は浮かぶかもしれない。しかし、この期待は裏切られる。ダウンロードはできないのだ。

このようなユーザーをサポートするに際し、「まずマニュアルを読みなさい」と諭すとしたところで、まず「Books」でマニュアルをダウンロードするところまでは誰かが誘導する必要がある。

彼らは半角と全角の違いを理解している。しかし、それは見た目に限った違いについてだ。その切替要否までは理解していない。さらには、英語入力、かな入力の切り替えも厄介な問題だ。
ゼロ年代、IT革命ということで政府、自治体がIT講習会を開催した。いうなればパソコン教室だ。当然対象は、この団塊世代だ。率直に言って、団塊世代だけでなく、講座提供側の程度も知れたものなのだ。何を教えたのか、何を学んだのか、ただ情報を伝えるだけ、聞くだけが「学習」なのか。揃い揃って、時間と金を無駄にしている。単なる税金のバラマキ、無駄遣いだ、と脱線するくらいに、この話題を続けていると憤りが湧きあがってくる。

最後に、なぜか、この世代は機器上で、いろいろと試すことを怖がる。「壊すかもしれない」というのだが、壊れるわけがない。おそらく、彼らも物理的破損を心配しているわけではないだろう。何らかの論理的破壊を懸念しているとして、怖がる第一の根拠として想像できるのは、自分で元に戻せないからだ。
だから自分で元に戻す方法。つまりファクトリー・リセットから、再セットアップの方法を教えればよい、と思い至る。これは一つ試してみる価値がありそうな気がしている。