Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

20210509

ゴールデンウィークも終わり、天候も初夏から梅雨、夏を感じさせるものへ変化しつつある。5、6日が境目だったような気がする。6日以降から、若干、梅雨を感じさせるような空気の重さを感じる。

手術とパッチ

粘液嚢胞の診察のため、口腔外科を訪問した。腫れも痛みもなく、生活上の支障もないため、何も処置をせずに診察は終わった。望めば除去手術を実施してくれるのだが、端的には、問題ないことに手は出さない、ということだ。


ITでも同じような話題がある。見てくれの悪い、思わず直したくなるプログラムがあったとする。見てくれは悪いかもしれないが、問題なく動作している。プログラマの性格、志向によっては、問題がなくとも書き直したくなる人もいるのだろうが、理屈は先の事例と一緒だ。問題ないのなら、手は出さない。しかし、最終的には何かしらの理由をつけて、手を出すことになるのだろう。技術的負債の解消だとか、メンテナンス性の向上だとか。
サーバーのパッチ当てにも同じことが言えるのだが、最近はセキュリティ対応を兼ねていることもあるため、この話題については、問題がないから手を出さない、という理屈は通じにくくなっている。

問題だけに注目すれば、何も対処しないのは問題の放置、先送りとも解釈できるのだが、特に人体の場合、手術のような処置をすることは、体を傷つける、負担をかけることになる。端的には問題解決と、それに伴うリスクのトレード・オフとなる。
特に唇は神経が集中している部位の一つで、予期せぬ支障を及ぼす可能性もある。生活上の支障がないとはいえ、意識のリソースの一部は患部に向けられてしまう、という程度の支障はあるのだが、リスクに比すれば取るに足りないこと、と結論されるのだろう。

ITでも、そのようなトレード・オフが検討されることはあるのだが、「手を出さない」という結論に達した議論を聞いたことがない。トレード・オフとは言いながら、結局は始めから結論ありきでトレード・オフ材料を「作っている」ようにしか見えない。
問題が無ければ手を出さない、ということは、もっと重要視されても良いように思う。

信頼レベルと、段階的な機能開放

www.discourse.org
Clear Linux ForumはDiscourse.orgによって運営されている。このプラットフォームは、コミュニティを運営するための工夫として、ユーザーの信頼性を設定し、そのレベルに応じて機能を開放する手法を採用している。具体的には、このような仕組みだ。
Understanding Discourse Trust Levels | Blog

信頼のレベルを向上させるための取り組みとして、インタラクティブチュートリアルを用意し、それをクリアしたメンバーにお墨付きを与える仕組みもある。
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またマナー的な前提としてのガイドラインも用意されている。
[The Universal Rules of Civilized Discourse | Blog
FAQ - Clear Linux OS Forum
「civilized」という言葉が表しているような、

  • 文明化、教養
  • 洗練、上品

このような要素をフォーラム、その場でのコミュニケーションへ反映することを強く意識させるための措置なのだろう。

Twitterにせよ、Clubhouseにせよ、あまりこのような取組が意識されていないように感じられる。