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Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

サイトラ - 素早く英語を理解する訓練

これは2009年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものです。

先月からとある講義に参加しているのですが、これが6時間半ぶっ通しで全部英語の授業。
ITエンジニア同士の英会話では、会話の端々の言葉すべてを理解できなくても、専門用語のおかげで(IT用語はほとんどカタカナですから)それなりに話の内容が伝わってしまうが如く、講義も同様に専門用語のおかげで、その内容、大筋は理解できるものの、言葉の端々までの理解ができない、と言いますか追いつかないのですね。
一つ一つの単語は分かるのですが、次々に繰り出される言葉の数々を処理するのに追いつかない、といった具合。

なんとかならないものかと会社の通訳、翻訳チームの方々に質問してみました。そして通訳の方から紹介されたのが、この練習法。サイトラ(サイト・トランスレーション)です。


サイト・トランスレーションとは、簡潔にまとめるとこんな感じ。

サイトトランスレーション‐エイゴ村 より

Interpretation(通訳)ではなく、Translation(翻訳)ですので、練習はlistening、hearningではなく、readingで行います。通訳の方曰く、

読むのも聞くのも、「理解する」というプロセスは同じ。
ということで、音声が聞き取れる前提で、読解力の向上は聴解力の向上にも通じると。そんなわけで、テキスト・ベースで練習します。その本質は、英語を頭から、語順通りに訳していく、理解していく、こと。

その具体的な方法は、

  1. 制限時間を決める(たとえば10分)
  2. 制限時間内で、理解しながら英文を読み進める。
  3. 制限時間内で、何語読み進められたかカウントする。

このとき、

  • 話の流れを予測しながら読む。
  • 知らない単語は、前後の流れから類推する。
  • 読んでいる最中は辞書を使わないということです。

がポイント。

理解できた語数をカウントしているので、練習を重ねるごとに、同じ時間内でどれだけの語数が理解できるようになったのか、が測定できます。

英文の理解は意味のかたまり(以下チャンク)ごとに進めるのですが、注意しなければならないのは、一度により「大きな」チャンクを理解しようとするのではなく、より「多く」のチャンクを理解しようとすること。
チャンクの幅を広げ過ぎてしまうと、日本語を組み立てるために、語順に逆らって訳してしまうため、これを避ける必要があります。
チャンクの幅を広げるのではなく、チャンクの幅は細かくてよいから、とにかく時間内にどれだけ多くの語数を理解できるか、を目指します。

効果を厳密に測定するには、同じテキストの同じ文書を繰り返し練習することが想定されますが、意識するのは内容ではなく、あくまでも語数。使用するテキストは毎日違うもの、同じ本を利用しても、毎日異なるセクションを題材にするのが良いとのこと。
通訳の方によると、文書の難易度を変動させないために、同じ本の異なるセクションを試すのが良いようです。
先のサイトでは、サイトラ用に仕立てられたテキストが紹介されていますが、身近にある英文(webだったり、洋書だったり)をサイトラに利用しても、全く問題ないわけですね。

最後にサイトラによる効果ですが、1週間程度でもかなり効果が期待できるそうです。その期待効果とは、

  1. 読解力の向上
  2. 聴解力の向上
  3. 英語の理解の仕方の変化

だそうです。

サイトラを紹介してくれた通訳の方は同時通訳者なのですが、同時通訳の練習の一つがサイトラだったとのことで、同時通訳の向上だけでなく、練習を通じて、英語の理解の仕方そのものが変化したことを実感できたそうです。

最後に、アドバイスいただいた通訳者おすすめの参考書を2冊紹介しておきます。

英語リスニング・クリニック―Diagnoses and remedies (初診者コース)

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英語リスニング・クリニック

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