Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

20210814 結局は、低所得者に養われている一面もあるのではないか~メンタリストDaiGoの発言から

インフルエンサーの発言が世間をにぎわせることは良くあるが、新聞沙汰になる規模のものとなれば、これが初めてではないだろうか。発言の全文書き起こしと、新聞各社の反応だ。

news.yahoo.co.jp

新聞各社記事
www.nikkei.com
www.sankei.com
www.asahi.com
mainichi.jp
www.tokyo-np.co.jp

インフルエンサー」というくらいなので、その発信する情報は多くの人たちへ届く以上に、その内容が受信者へ影響を与えるのだろう。発言の内容を目にしたときには、

  • 無知ならば何を言っても良いのか
  • 他人、特に仕事で関わった人への影響くらい考えらたどうか

という感想を抱いたのだが、感想とは別に意識に残り続けたのが、

  • 命の軽重
  • 納税額の多寡

加えて、多額の税金支払いのリソースとなる所得は、端的に言えば「残念な」人達の懐ではないか、ということだった。

命の軽重~教育の失敗、社会の後退

ホームレスは死んでもよい、に通じる命の軽重について、同氏の発言は次のようなものだった。

  • 猫は生きていると、自分自身にとって得
  • 自分自身にとって必要のない命は軽い
  • 人間と猫の命を比べて、人間の方が重いとは思っていない

自分自身にとってホームレスはどうでもよいから、彼らの命はどうでもよい、という理屈だ。

この話題では猫、自分自身にとって不要な者、その典型例としてホームレスを挙げているのだが、その典型例は、自分自身が不要と思う者、得にならない存在であれば何にでも置き換え可能だ。
さらに言えば、このインフルエンサーを自分自身にとって不要、得にならない、と考える第三者からすれば、このインフルエンサー自身に対象を置き換えることも可能ということだ。

教育の失敗

この発言をしているのが、いわゆるバカッターではなく「インフルエンサー」であり、慶応大学を卒業するほど学識もあり、次のような発言をするほどの収入を得ている人物なのだ。

お前の生涯収入 俺の2週間分くらいだけど?

toushichannel.net

よく世間一般の常識や、物事の原理、真理に反する言動、振舞いについて、「教育の失敗」と揶揄することがある。義務教育どころか、慶応大学を卒業した人物をしてこの程度なのだから、「教育の失敗」どころではないだろう。機能すらしていないどころか、むしろ社会的な害悪を生み出していることを示すサンプルの一例だ。
21世紀にもなって、こうまで社会が後退していることを実感させてくれる発言は、私にとって、かつてないものだった。

納税の多寡~高額納税者は社会を養い、低額納税者が高額納税者を養う一面

他人の生涯収入を2週間で稼ぐほどなのだから、それに応じて支払う税金も多額なのだろう。対象を猫やホームレスに限った話題ではないのだが、過去に同氏は税金について発言しており、やはり物議を醸していた。


news.livedoor.com

高所得な人ほど、支払う税金の金額も多いのは事実だし、それによって社会が運営されていることを考えれば、多額の税金を支払う人たちには、社会を養っているような感覚があるのかもしれない。その延長に少額納税者から生活保護受給者まで、社会に「養われている」存在と見なす意識も芽生えるのだろう。
とはいえ、その高所得は、そのような「養われている」存在のお金を集積した結果ではないのだろうか。

次のリンク先で、同氏の配信動画に設置されているSuper Chatの収益を参照することができる。
playboard.co

この投稿をタイプしている現在、昨日の配信以降、以上の収益を上げている。

問題の発端となった投稿 22万円強
謝罪配信 22万円弱
謝罪撤回配信 10万円弱

動画配信に伴う広告料ではなく、Super Chatからの収益だ。謝罪配信の広告収益は寄付する、ということなのだが、広告やSuper Chatに関わらず、端的には謝罪配信ですら、彼らにとっては収益機会なのだ。

Super Chatでは、金銭を付与してチャット投稿する。ユーザー自身の意志でやっていることなので、いわゆる搾取ではない。本来はアーティストへの支援、パトロン、谷町的な意図で生まれた「投げ銭」サービスと思うのだが、今となっては「貢がせる」信者ビジネスの収益源だ。そのようなものを設置する配信者のみならず、そのようなものをサービス提供しているプラットフォーマーの意図が分からない。加えて私の視点からすれば、そのようなサービスを利用するユーザーというのは、社会に「養われている」側の人たちに該当しているように見える。
動画配信の広告、Super Chatによる収益は、まずそのサービスの胴元であるプラットフォーマーの上りとなる。そこから差し引かれた残りが配信者の取り分だ。結局お金は次のように循環している。

ユーザー→プラットフォーマー→配信者

社会も似たようなものだ。

  • 社会に養われている人たちによって、高所得者は養われる。
  • 高所得者によって、社会は養われる。
  • 社会によって、低所得者をはじめとする低額納税者を養う。

結局のところ、高所得の源泉は、社会に養われている人たちのお金だし、高所得者低所得者によって支えられている一面がある、ということだ。

負担割合

もう一つ蛇足で付け加えるならば、節税対策がある。高所得者の納税額が高額であるのは事実だが、本当に所得に対して適切な割合の金額を納税しているだろうか。所得が高額であれば、節税できる金額も高額なのだ。
消費税は誰にも一律に課税されるため平等と言われるが、所得に対する税額負担で考えれば、低所得者ほど所得に対する負担割合は大きい。
絶対額は高額であったとしても、それは適切な負担割合に応じた金額なのかは怪しい。

タコに支えられるプラットフォーム

麻雀の素人、特に定石を意識せず、勘と気分で打つプレイヤーを「タコ」と呼ぶ。タコはランダム同然に打つため、理屈が通じない。だから麻雀巧者でも大敗を喫することがあるし、とにかく「まとも」に打てないので敬遠される。
このタコのような人達が顕在化される機会が増えたのか、ある程度の集団をなす程度の存在感を示している。いわゆるバカッターや、世の不条理を是正すべく行動していながら、まず自身の振舞いこそ是正すべき人達をはじめ、

  • ガチャと呼ばれる課金装置にお金をつぎ込む人たち
  • 投げ銭的な課金装置にお金をつぎ込む人たち

世間一般の人からすれば、麻雀巧者同様、タコは避けたい人たちなのだ。しかし、同氏をはじめとする「インフルエンサー」は、このようなタコを集めて扇動し、集金装置と化することに長けている、私にはそのように見える。
タコには理屈が通じないはずなのだが、それは私のような人間から見た場合の話であり、インフルエンサーのような人達から見れば、彼らを操作できる「理屈」があり、実践できるのだろう。

ついでに言えば、その仕組みを利用して、配信者込みで集金装置にしているのがプラットフォーマーだ。プラットフォーマーは、直接タコを相手にする必要はないし、する気もないだろう。それは配信者の役割であり、プラットフォーマーは場所を提供しているだけ。プラットフォーマー以外にリスクを負わせて、自分たちは仕組みが算出する収益だけを得る。
しかし後述するように、この仕組みから、間接的に私たちも支えられている。

インフルエンサーの動画配信の視聴に関わらず、プラットフォームについて一考しておく必要があるのは、それがSuper Chatに課金してしまうようなユーザーによって支えられている一面があるのではないか、ということだ。

例えば、私の知る最寄の病院では、コロナワクチン接種対応効率を上げるために、ワクチンや副作用、非常の際の対応などについての説明動画をYouTubeにアップロードし、ワクチン接種希望者にはQRコードを印刷したレジュメを配布して対応している。病院の対応努力だけでサービス実装でき、ワクチン接種希望者はこのサービスを無料で利用できるのは、プラットフォームが存在するからだ。この病院のような例に限らず、特定大学の基礎統計の講義であったり、対象は極限定的であり、本来であればコストに見合わないにもかかわらず、無料でプラットフォームを活用している事例は多く存在する。

登録者数も少なく、再生数も限られたチャンネルでありながらも、有益な情報を発信している団体は多数存在しており、彼らが情報発信し、私たちがその情報を享受できるのはプラットフォームが存在するからであり、それを支える一旦にはタコのような人達が存在していることは否定できない。
プラットフォーマーが「抜いている情報」、それによって算出される利益は置いて、動画中に挿入される広告を除いて、情報発信者も私も、直接的には金銭的なコストを負担していないが、タコのような人達は、間接的にではあれコストを支払っている。

そのようなことに想像が及ぶと、それが事実として的を射ていなかったとしても、前述の命の軽重や、納税多寡のような話題を口にすることは憚られるし、せいぜい「持ちつ持たれつ」的な考えに至るのが普通ではないだろうか。