新生銀行TOB
買収後、当面は上場を維持しても政府持ち分とSBIホールディングスの持ち分の合計が90%を超えた段階でのスクィーズアウト(残る株を買い上げ、上場を廃止すること)が想定されている
新生銀行の本当の「敵」は、SBIなのか…?「TOB攻防」から見えてきたもの(三ツ谷 誠) | マネー現代 | 講談社(2/3)
おそらく新生銀行サイドは、株主名簿には表れない本当の株主を追って、実質株主判明調査を行い、株主名簿上にはステートストリートバンクなどのカストディアン(投資家に代わって有価証券の管理を行う機関)名でしか現れない存在を絞り込む。
さらにその背後に、フィディリティなのかキャピタルなのか、最終的な議決権行使の主体(つまりは本当に自社に投資を行っている投資機関)を炙り出し、その機関の議決権行使担当者に、買収防衛策発動に対する賛成票を投じるよう、説得を試みているに違いない。
11月5日には新生銀行の買収防衛策に対して、米国の議決権行使助言会社で強い影響力を誇るグラスルイスが、11月8日にはISSが、賛成票を投じることを株主に推奨したという記事が幾つかの報道機関に書かれていたが、グラスルイスやISSなど議決権行使助言会社を味方につけることも、とても重要な活動になる。
SBI北尾社長「新生銀行は泥棒」発言の真意…決算説明会に込められた「本気のビジョン」(三ツ谷 誠) | マネー現代 | 講談社(1/5)