読書をするはずが、なぜかClear Linuxのことが気になり、そちらの文書を読みふけってしまう。
Clear Linuxのパワー・マネジメント
01.org
Clear Linux OSはIntel社のLinuxディストリビューションで、特にサーバー、コンテナ用途に特化しているのだが、その出自から当然のようにIntel社のプラットフォームに最適化している。
特にLinuxをノートPCに導入する場合、インストールから各種ハードウェア機能に対応するためのドライバが問題となるのだが、それ以上に無視できない要素でありながら、地味で無視されがちな要素なのがパワー・マネジメントだ。Intel社プラットフォームに最適化という要素は、この点を十分にサポートしてくれるのではないか、と期待していた。
それについてのケース・スタディを見つけた。このレポートでは、3点について問題があると報告している。
i915デバイス・ドライバの問題は解決されているようだが、レポート時点では万全ではなさそうだ。
The DMC firmware issue seems to have been resolved as of Clear Linux OS 29760, when initrds were introduced to all native installations.
タッチスクリーンの問題は回避策が提示されているものの、Bluetoothについては必要に応じて、Bluetooth機能のon、offを切り替える必要がある。Bluetoothは常用するものではないため、私にとっては問題とならない。
性悪UNIXユーザー
community.clearlinux.org
現在で言うところのノイジー・マイノリティ、あるいはモンスター**というのか、なぜかUNIXユーザーには、人当たりが悪いだけでなく、相手への配慮に欠けた、あるいは配慮することを知らない、できない、意図してしないような人達がいる。次のような要素を感じさせる人達だ。
- 偏屈
- 傲慢
- 攻撃性
- 排他性
- 非寛容性
もう20年以上前から、このようなユーザーは存在していた。LinuxはUNIXではない、とはいえ、そのような要素はLinuxユーザーにも受け継がれているようだ。それも日本に限らずだ。
Clear Linux Forumの投稿で、気になるものがあった。
As for the fact that the CL is not a system for beginners, then as conceptual designer I can say that’s not the point at all. The fact is that any thing is only a function that this thing provides. And if a thing does not provide the only - its single function, then this thing does not seem to exist. Therefore, any thing must first simply function, and only then possess some specific properties (for beginners, for olders, be green, be long, etc.) Unfortunately, the Linux world is far from this now. Many new options are included without worrying about the functionality of the OS as a whole. For example, even in the same Ubuntu that was previously working out of the box, now I am faced with a problem where none of the many tutorials helps to completely set up Samba. This can still be understood when the system is being developed by a group of enthusiasts. But when it comes to a name like Intel… I have always been an admirer of Intel and I try to use the products of this manufacturer whenever possible (I can only regret that I can no longer buy Intel motherboards). I just expected otherwise.
端的には、次のようなことを言っている。
- 物には機能があり、それが機能しないのであれば存在しないも同然だ。
- 物が機能してはじめて、初心者用、老人用と言った属性が意味を持つ。
- Linuxはそれには程遠い。
- これは開発しているマニアたちの所業だ。
つまり、Linuxは簡単には機能せず、存在しないも同然なのだから、経験者、上級者向けという属性も意味がない。それは開発に関わっているマニアたちのせいだ。ということを伝えているのだ。
件のユーザーは、Clear Linuxはマニア達の合作ではなく「Intel」製なのだから、と期待したもの、それは裏切られてしまったのだ。
件のユーザーは、インストールを試みたものの失敗し、あまり原因がよくわからないながらも、何とか動作する状態にまでは持っていたようなのだ。その経緯と、もっと簡単にインストールできるようなものであってくれたら、という愚痴を投稿したというわけだ。
一連の投稿に、何か影響されたのだろう。最終的に「何もしないなら、文句言うな」と返答されている。この場合の「何もしない」というのは自分で調べて、対応する努力を指している。訳が分からなくとも、動作するところまでは辿り着いたのだから、件のユーザーなりの努力はしただろうし、努力の程度は人それぞれだろう。
返答したユーザーが、冒頭の「性悪」に該当するというわけではないのだが、もう少し言いようもあろう、と思うのだ。一番最初の返信が、「Clear Linuxは初心者向けではない」、というのだから。さらに「全てがすぐに動作することを期待するな」ときて、最終的な返答に至っている。
このようなユーザーは、結局のところ、最初からレベルの揃ったメンバーが集まり、活動する前提でのコミュニティを、暗に前提としているのではないだろうか。OSについては、最初からすべてがうまく動作することを期待するな、と言うように、彼らにとってはコミュニティも「最初からすべてがうまくいかない」前提なのだろうか。
もう20年以上、このような光景を見てきている。それはITに限らず、このような不寛容、非寛容は社会のあちこちで具現化、可視化されている。理由の一つには、様々な要因における「余裕のなさ」が挙げられるのだが、ことIT、それもUNIX/Linuxに限って言えば、その「余裕のなさ」が20年以上も続いているとは思えない。それを取り巻く状況は大変化しており、その処遇も会社内に限定せず、社会的にも向上しているはずなのだから。
何が、そのようなユーザーたちを不寛容、非寛容に駆り立てているのか、このような機会の度に気になっている。あるいは、そのような特性の人たちだからこそ、UNIX/Linuxに習熟できるような素養があるのだろうか。
Clear Linux OS mainly targets professionals in IT, DevOps, Cloud/Container deployments, and AI.
About — Documentation for Clear Linux* project
Our tutorials primarily target two types of Linux users.
Experienced A Linux* user who is familiar with common topics like userspace, networking, sudo privileges, services, and more.
Advanced A Linux user who is beyond Experienced and is familiar with most sysadmin and programming topics.
Tutorial difficulty ratings — Documentation for Clear Linux* project