これは2006年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆、修正したものです。
このエントリーで紹介するNet Sphere Engineer (以下NSE)は『ブラム学園!アンドソーオン―弐瓶勉作品集』*1という短編集で読むことができます。
BLAME!*2の続編でNSEと言うものがあります。噂によると、BLAME!の主人公と、連れ添った子供がネットスフィアを回復させた、そのまたずっと先の世界が舞台で、正常に戻ったと思われる世界の中で、まだ機能し続けている従来ネットスフィア絡みのトラブル解決をしていく、というストーリらしいのですが読んだことは無いので定かではありませんでした。定かではありません「でした」?そう、先ほど読了しました。
NSEは以前何かの雑誌別冊に1話だけ掲載されながら、それっきり音沙汰無し。それが読みきりというわけではなくまだ継続中な作品です。ブラム学園!同様、幻の存在として、その雑誌切抜きが稀にヤフオクにて高額で取引されていたりするのです。
NSEの第1話、あらすじは、
- ネット端末遺伝子を持つ長老が住む居住エリア。
- 生き残った電基漁師達の末裔「と思われる」人たちが住んでいる。
- 最近、そのエリアでセーフガードが現れた。
- 出現場所を捜査すると、機能する造換塔が!
- 調査中にセーフガード出現。調査隊がやられてしまう。
- 調査隊の生き残りが帰還。
- 生き残りが回復したとき、謎の人物が居住エリアに現れる。
- 謎の人物は造換塔へ。
- セーフガードを無効化しながら、何か作業をする。
- 来るなといったのに、生き残りが後を追いかける。
- 新しいセーフガード出現。やっつける。
- ボスキャラ的セーフガード出現。生き残りピンチ!
- 謎の人物がボスキャラ的セーフガードをやっつける。
- 謎の人物が去る。
- 造換塔消滅。
- そのしばらく後、メガストラクチャへ通じる口が見つかるものの、開け方が分からない、と言う噂が広まる。
第2話へ続ける気満々なものを感じますが、数年間ほど、何も音沙汰ございません。
BLAME!から引き継いだディテールがあるわけですが、BLAME!同様、十分な説明が何もなされていません。台詞は今までに比べれば十二分にあるのですが。例えば、
- 舞台の長老がネット接続できる。これがネット端末遺伝子?
- だとすると、この長老がBLAME!10巻の子供の将来?
- しかし、あの子供は少女ぽいのだが、この長老はお爺さん。
- 舞台の住人の格好が電基漁師→電基漁師生き残りの末裔?
- 電基漁師の馬代わりが、建築者の小型版のようなもの→そのような技術がある?
- 謎の人物の首飾りがセーフガードを無効化する
- 巨大空間の塔における戦闘で、スカート付きのセーフガードにキリィが無効化されそうになったアレの応用?
- 謎の人物の武器は重力子放射線射出装置「ではない」。
- BIOMEGAやドモチェフの武器に似てる。
今まで読みたかったものが読めたからといって、それで満足するわけではなく、またその続きが気になる、読みたくなるわけです。際限がありませんね。