『東京ホロウアウト』読了。
ひさしぶりに、どんどん続きを読み進めたくなる作品だった。
勢い余って、積読の小説まで読み進めたくなってきた。
今日の缶ビール
LION STOUT
先日、KALDIで物色した一本、スリランカのスタウトだ。大麦は使用されておらず、カラメルで着色されている。そのせいもあってか、甘さが感じられる。
口当たりはギネスのように滑らかなのだが、カラメルの影響からから、風味に深さが感じられる。とはいえ、コクというほどのものではなく、何か一味違う、という印象を添える程度のものだ。アルコール度数=8%という高さも、その印象に一役買っているのかもしれない。
運動から帰宅し、夕食後の一杯に、このアルコール度数。眠くなってきた。
🔎履歴
20240712 | サッポロ | 黒ラベル | 生ビール | シャープ 強い炭酸 すっきり |
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20240713 | キリン | ラガー | ラガー | マイルド 穏やかな炭酸 やさしい |
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20240714 | アサヒ | マルエフ | 生ビール | マイルド 穏やかな炭酸 柔らかい |
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20240715 | アサヒ | オリオン ザ・ドラフト | 生ビール | マイルド 穏やかな炭酸 ライト感覚 |
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〇 | 20240716 | アサヒ | 食彩 | 生ビール プレミアム |
バランス |
20240717 | サッポロ | ヱビスビール | 生ビール プレミアム |
バランス | |
20240718 | サッポロ | ヱビスプレミアムエール | 生ビール プレミアム |
バランス 清涼感 |
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20240719 | ハイネケン | オリジナル | ラガー | 薄口 すっきり、クリアー |
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20240720 | コロナ | エキストラ | ラガー | 薄口 ドライ |
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20240721 | サッポロ | WITHBEER | ホワイトエール | ソフトドリンク的 フルーティ |
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20240722 | ヒューガルデン | ホワイト | ホワイトエール | フルーティ | |
〇 | 20240723 | キリン | ドラフトギネス | 黒ビール | クリーミー なめらか マイルド 控えめ、おとなしい |
20240724 | アサヒ | 黒生 | 黒ビール | マイルド | |
20240725 | サッポロ | SORACHI 1984 | ビール | さわやか すっきり、さっぱり サラサラ |
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〇 | 20240726 | キリン | 晴れ風 | ビール | 控えめ すっきり、さっぱり サラサラ |
20240727 | バドワイザー | バドワイザー | ビール | 万能選手 薄味 すっきり、さっぱり サラサラ |
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20240728 | ピルスナー・ウルケル | ピルスナー・ウルケル | ラガー | 爽やか、爽快 | |
20240729 | キリン | クラシックラガー | ラガー | 苦味 コク |
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20240730 | キリン | 一番搾り | ラガー | バランス マイルド コク |
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20240731 | 白鶴 | BLUE MOON | ホワイトエール | フルーティ ソフトドリンク的 柔らかい |
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20240801 | シンハー | シンハー | ラガー | ドライ シャープ |
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〇 | 20240802 | DHC | プレミアムリッチエール | フルーティ、柑橘 | |
〇 | 20240803 | キリン | ドラフトギネス | 黒ビール | クリーミー なめらか マイルド 控えめ、おとなしい |
〇 | 20240804 | アサヒ | 食彩 | 生ビール プレミアム |
バランス |
20240805 | BINTANG | ピルスナー | ビール | ドライ シャープ |
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20240810 | LION | スタウト | 黒ビール | なめらか 甘さ、カラメル 深み |
東京ホロウアウト
たまに、どんどん続きを読み進めたくなる小説に遭遇する。そのような小説を読み始めると、いつもしていること、本来やるべきことに代わって、小説に手を出してしまうのだ。しばらく、そのような小説に巡り合っていなかったこともあり、ひさしぶりの体験だった。現実、フィクションに関わらず、東京というのは、何かと攻撃され、破壊される場所だ。現実では大震災に空襲、テロ事件もあった。フィクションでは、怪獣に襲撃されることもしばしば、謎の雲に覆われて消失することもあれば、超能力によって消滅させられることもある。この小説の場合は、作中の表現を借りれば「兵糧攻め」なのだが、私が連想したのは壊死、そしてアニメ『はたらく細胞』*1だった。
作中では物流を、血液循環に例えていた。それを滞らせようとするのだから、まさしく壊死を狙っているのだ。犯行グループ構成メンバーとしての目的は不明なのだが、首謀者と目される人物、並びにメンバーそれぞれの目的は、壊死させること自体に直結することはない。メンバーそれぞれに主張があり、その声を届けるために首謀者に協力するのだ。
一方、トラック・ドライバーをはじめとする人物たちも、それぞれの動機は、それぞれの本文を全うすることであり、壊死を阻止することではない。
それぞれの思惑と行動を俯瞰すれば、東京という機構を維持するための、つまり壊死させないための、異物と免疫系の衝突が織りなす物語、のように解釈できるのだ。
本来なら、東京の血液循環を支える一構成員であるメンバーたちを、壊死させるための活動に転向させる首謀者は、さながらウイルスのようであり、その存在を自らの犠牲を払いながらも、集団で追い詰めていく主人公たちは、まるで免疫系のようでもあるのだ。特に、首謀者と目される人物を追い詰めたトラック・ドライバーの反応は、アレルギー反応のように過敏で過剰だ。
事件の動機は、不幸の連鎖とNIMBYを伴う、解決策のない話題だ。本質的に、軽々しく扱えない話題でもあるため、この話題について何かしらの結論を導いたり、示唆を提供することはない。軽々しく結論を出すことのできない話題であるのみならず、それを示すことが物語の本旨ではなく、また小説が主張することでもない、という判断によるものだろう。
免疫系の立場から読めばともかく、異物の側に対して、いくらかでもシンパシーを感じる読者には、あまりすっきりした読後感は期待できない。その主張と印象派、現実をなぞるように、同様にフェードアウトしていくのだ。