『1分間プログラミング』は、初心者未満の人を対象とした書籍だ。書籍冒頭の説明から察するに、特に初めてプログラミングを学ぼうとしたものの、諦めた人を意識しているように感じた。
おそらく多くの人は、プログラムを学び始めるに際し、漠とした成果物として、何らかのwebサービスや、日常的に利用しているソフトウェアのようなものを想定しているはずだ。現実を知る者からすれば、それはプログラミング未経験者が直近の目標とするには、遥かにスタート・ラインからかけ離れたターゲット、と理解できるのだが、初めてプログラミングを経験した初学者からすると、学習初っ端の無味乾燥、地味さ加減や、自身の理解の及ばなさ、ターゲットと現実との乖離に幻滅し、意欲を減退させられるのだろう。そして挫折する、諦めるのが典型的なbad patternだ。
この書籍では、後述するライブラリを用いて、この無味乾燥、地味さ加減を解消しようとしている。端的に言えば、ライブラリのメソッドを呼び出しすることで、初学者ではとても実現できないことを肩代わりし、1行で複雑なことを実現させ、モチベーションを維持させようとする試みだ。
- 作業環境
- MagicWandと学習スコープ
- 本質的に求められるのはメンタル面での支援ではないか?
- 自炊プログラミング
- 参照