確かにもったいない。その一方、もったいないからといって何をするにせよ、その結果が無駄ならば、結局、もったいないことに変わりはないのではないか。
努力が無駄と言うのではなく、結果が無駄ならば、と言う前提だ。結果の行方はやってみなければ分からず、たとえ結果が無駄でも、過程において得るものがあったならば、その努力は無駄ではなかった、と言えるのかもしれない。しかし、目的以外の成果が得られたとしても、それが目的を上回るものでないのであれば、やはり無駄には変わりないのではないだろうか。
年初来パフォーマンス順 | 前日比順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ダウ平均は$1000ドル下げて、$1000ドル上昇し、前日比0.29%のプラスという、壮絶なプラ転で終わった。過程はどうあれ、結局プラスで終わっているのだから、日本市場への影響は少ないかも、と期待していた。しかし、さらに底値を掘り下げるのだった。日銀が701億円の買い出動をしたところで、トレンドには何の変化もない。
ひふみ投信
そして呆れるのが、ひふみ投信だ。連日の指数を上回る下落で、年初来の1か月ですでに10%超ダウンしている。
コロナショック直前の高値、底値は以下の通り。ひふみ投信は20日間で、24.55%調整した。ショック直前に現金化比率を増やした、エクソダスと呼ばれている対策が奏功して、このパフォーマンスだった。
日付 | 基準価額 | 百分率 | 営業日 | モメンタム 1営業日 円 |
モメンタム 1営業日 百分率 |
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20200226 | 50055 | 100.00 | |||
20200316 | 37767 | 75.45 | 14 | -877.71 | 1.75 |
20220104 | 62889 | 100.00 | |||
20220125 | 55166 | 87.72 | 15 | -514.87 | 0.82 |
コロナショックの時に比べると、およそ半分強のインパクトなのが分かる。次のようなアイデアが浮かぶ。
まだ調整半ば。 今後、さらに調整余地がある。 |
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エクソダスのような、特例措置をとる段階ではない。 | 相対的に劣っているパフォーマンスをどう説明するのか? |
プロ中のプロの運用結果がこの通りなのだから、個別株ポートフォリオはかなり健闘しているではないか、と思いたいところだが、片山晃の発言を忘れてはいけない。
自分の大切な資産が目減りしている状態で、ベンチマークより下落がましだったから今年は良かったなと振り返られる人はほとんどいない