これは2011年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものです。
Sony Tablet Sを購入しPCへ接続する。ただ繋ぐのではなく、ADB (Android Debug Bridge)が認識するように接続する場合、ひと手間、ふた手間必要です。その手順を紹介。
接続までの大まかな流れは以下の通り。
このエントリでは開発環境一通りをPCへ導入できている前提で、3からスタート。開発環境導入がまだの場合は導入編からどうぞ。
Sony TabletのUSB DebuggingをONにして、PCへ接続。
設定→アプリケーション→開発
と進んで、「USBデバッグ」にチェックを入れます。これをしておかないと、PCに繋いでもSony Tabletをただのポータブル・デバイスとしてしか認識してくれません。
PCとの接続はMicro-Bソケットを持つケーブルを利用します。具体的には、このようなケーブルです。
ちなみにSony Tablet側USB端子はMicro-ABです。A、Bは役割が分かれていて、
A:ホスト側
B:デバイス側
となっています。Sony TabletはデジカメなどのUSB機器を接続して、USBホストとして機能しなければならない場合があるための措置でしょう。ここではSony Tabletはデバイス側です。
ADB用ドライバのインストール。
ここからはGoogle USB Driverの「Installing the USB Driver」に記載されている手順を実行することになります。以下はWindows 7を利用する場合の手順にSony Tablet用のひと手間を加えた超訳です。
[新規導入の場合]
①Sony TabletとPCを接続します。
②PCのデバイスマネージャを起動します。「ほかのデバイス」に警告アイコン付きでSony Tabletが表示されています。
!!ここでひと手間。
警告アイコン付きのSony Tabletを右クリックしてプロパティを確認します。詳細タブのプロパティから「ハードウェアID」を選択し、表示される2行の情報をメモしておきます。具体的には、
USB\VID_054C&PID_05B4&REV_0100 USB\VID_054C&PID_05B4
ちなみに、
・VID:ベンダーID
・PID:プロダクトID
です。
このプロダクトIDをandroid_winusb.infに追記します。
※infファイル格納先は、Android SDKインストール先のusb_driverフォルダ。私の場合だと、
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\extras\google\usb_driver</code>
32bit環境を利用している人は[Google.NTx86]
の下に、64bit環境の人は[Google.NTamd64]
の下に追記するのですが、環境に関係なく両方に追記しても構いません。
私の場合はこんな感じです。
[Google.NTx86] ;Sony Tablet S %SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4 %CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4&;REV_0100&MI_01 [Google.NTamd64] ;Sony Tablet S %SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4 %CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_054C&PID_05B4&REV_0100&MI_01
===== 2011年10月8日追記 =====
以下のリンクは公式サポート・ページのものです。infファイルへの追記内容が若干異なります。あわせてご確認ください。
また、Sony Tablet Pについての情報も併記されています。
Android向けアプリケーションを開発する方法 - Sony Tabletサポート・お問い合わせ
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③Sony Talbetのドライバを更新しなければなりません。警告アイコン付きのSony Tabletを右クリックして「ドライバの更新」。以下の情報をもとに更新作業を進めます。
!!ドライバ更新にまつわる情報です。
ドライバの検索:コンピュータを参照して検索(自動検索ではない方)
検索場所:デバイスドライバーの一覧から検索
※参照先はinfファイル格納フォルダ。念のためもう一度記載
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\extras\google\usb_driver
④検索されたドライバから、Android ADB Interfaceを選択しインストールします。
※インストールに際し互換性に関する警告が表示されますが、無視します。
インストールが完了すると、デバイスマネージャから「ほかのデバイス」が消え、「Android Phone」が追加されます。警告アイコン付きSony TabletもAndroid Composite ADB Interfaceに変化します。
[Android Phoneがすでに導入済みの場合]
USBドライバの更新が必要です。デバイスマネージャーから、「Android Phone」からAndroid Composite ADB Interfaceを右クリックし「ドライバの更新」。③以降の作業をします。
ここまで作業したら、次は実際の接続確認作業です。
というところで、次のエントリ。接続確認編です。