Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

AWS certified solutions architect - professional、アドバイス

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先日、AWS-SAP (AWS certified solutions architect - professional)を受験し、合格しました。

長文問題が多く難しい、時間が足りない、という評判は聞いていましたが、評判ほどではありませんでした。むしろ模擬試験のほうが、本番試験よりも難しく、時間が足りませんでした。

Associate試験と異なり知識を問う問題、いわゆる暗記問題はなく、いずれの問題も適切なインフラ、サービス構成を判断する問題が多いです。それゆえの長文問題なのですが、私のように暗記物が苦手な人にとっては、AssociateよりもProfessionalの方が、試験としては取り組みやすいのではないかと思いました。悩みはするものの、考えたら何とかなる問題が多いです。
結果論としての印象ですが、座学だけでもなんとかなる試験ではないか、と感じています。

このエントリーでは体験談というよりも、

  • ほかの人があまり書いていない事柄
  • こんな準備をしておけば、より効率的だった事柄

をまとめてみようと思います。

Professional受験の方針

Associate資格は2年間有効です。更新のためには、次のいずれかのパスを経ることになります。

  1. 2年以内に再認定を受ける。
  2. 2年以内にProfessional認定を受ける。

AWSサービス群の拡充と、それに伴う試験問題のアップデート、試験形態の変更を考慮すると、私はむしろAssociate合格からなるべく早めにProfessionalを受験した方が、学習効率が良いのではないかと思いました。

実際の業務で、すべてのAWSサービスを利用するわけではなく、増え続けるサービスにcatch upするための学習を2年後の再認定までに対応するよりも、Associateレベルの知識が残っているうちに、その時点のサービス群の知識を深堀する方が効率的で負担も少ないだろう、という判断です。

Professionalを受験する意思がある場合、この点は熟考するのが良いと思います。

深堀のための学習

Black Belt資料やホワイトペーパー、デザイン・パターン関連の資料、ブログを読み込んでいることと思います。これらに加えて、各サービスの「よくある質問」を読んでおくことをお勧めします。
各資料では暗黙の前提とされている事柄や、類似サービスとの違いなどが説明されています。

Professional試験では、適切な構成を問う問題が多く出題されますが、悩ましい選択肢の差別化要因として、「よくある質問」に掲載されていた情報が判断材料になることがありました。

また同じく、判断材料になりそうなのが各サービスの制約や上限に関する情報です。選択肢で日本語にされると内容的にも技術的にも抵抗なく理解できるのですが、問題文の前提と照らし合わせると、これらの制約や上限から将来の破綻が予測できる選択肢があります。例えば

  • IAMユーザーやロール数の上限
  • S3バケット数の上限
  • I/Oのスケールアップ、あるいは流量コントロール
  • サービス同士の連携可否

などなど

このような事柄は、対策ノートしてまとめておくとよいと思います。私はwikiにまとめました。
impsbl.hatenablog.jp

模擬試験の受験

模擬試験の出題の一部が類題、同じ問題として出題されました。模擬試験の難易度は高いですが、正答を確かめ、理解を深めるための復習はProfessional試験合格のために有意義です。
Associateに合格した人ならば、模擬試験のバウチャーをプレゼントされたと思います。あれを活用すべきです。

模擬試験は本番試験よりも難しかったです。出題内容もさることながら、次の3点も難易度上昇に貢献しています。

  • 日本語が改行なく、画面横幅一杯に表示され読みづらい。
  • 日本語がおかしく、理解しづらい。
  • 結果として問題文、選択肢を読み、理解するだけで時間を消費し、焦らされる。

模擬試験は合格を目指すのではなく、復習用の教材を入手する姿勢で臨むのが良いと思います。

ちなみに本番試験でも改行なく、画面横一杯に表示される問題は多いのですが、適宜改行が挿入され、整理された問題文も多く出題され助かりました。

受験場所

テストセンターの中にはカメラで監視され、チャットで注意されるところがあるようです。
東銀座の銀座CBTS歌舞伎座テストセンターは、カメラで監視されるようなことはなく、チャットによる注意もありませんでした。駅近で施設が新しく、トイレもきれいです。
cbt-s.com

受験開始直前の備え

Professional受験に限らずなのですが、TOEICや各種認定試験開始直前に、私はいつもユンケルを飲みます。特にユンケル・ファンティー。長時間の集中力維持に効果を感じています。お勧めです。

本番試験中のトラブル

今回の受験では、試験中にネット接続が切れてしまうというトラブルを経験しました。幸いトラブル発生直前までの回答は維持されていましたが、ほとんどのフラグが消失していました。
めったに経験できることではないと思いますが、自分でフラグを立てた問題番号はメモしておくと、保険になると思います。
ちなみに試験再開時、試験時間が30分ほど延長されていました。私の回答時間が、試験時間に比して余裕があったのは、これが影響しているのかもしれません。
時間的な余裕は得られたものの、引き換えに精神的、心理的余裕が失われました。回答を見直ししている最中だったので、やり直した回答が反映されているか一から再確認しました。