先日、AWS-SAA (AWS certified solutions architect - associate)を受験し、合格しました。
同試験はリリース当初、英語版で受験しているのですが、当時のAWS環境(今でいうところのクラシック環境)を前提にしているため、当時からの知識を上書き更新するためにも、試験対策ノートをまとめながら学習を進めました。
試験対策ノートは次のWikiにまとめています。
impsbl.hatenablog.jp
最近はwebサービス企業だけでなく、一般的な事業会社のIT部門でも活用が始まっています。いわゆる社内SEの立場での活用、業務実践の黎明期です。
Associateレベルの試験は、いわゆる座学だけでも十分に合格できる難易度の試験だと思いました。
以下、これから受験する方へのアドバイスと感想です。
- 試験のバージョンに注意
- 注力する学習領域に注意
- 実装に関する知識を補う
- 画面操作に注意
- 設問の日本語に注意
- AWS certified solutions architect - professional対策
試験のバージョンに注意
私が受験したのはSAA-C00です。C00は2018年8月12日まで受験できます。
新しいバージョン、SAA-C01の提供が始まっています。C00とC01では、次の要素が大きく異なります。
- 問題数
- 試験時間
- 受験時間出題ドメインと配点
aws.amazon.com
2018年8月12日までの受験日を対象とする申し込みではC00、C01が併記されています。くれぐれも目的のバージョンを間違わないように。
注力する学習領域に注意
かつてMCSEを受験した時も感じたのが、試験対象となる機能やサービス全てを業務を通じて活用することはないだろう、ということです。AWSもやはり同様に、提供されるサービス全てを業務を通じて活用することはないだろう、と思います。
特にC00では「高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計」からの出題が60%を占めています。この出題範囲に関わる要素を集中的に学習するのが、試験合格に関しては効率的です。次のサイトが参考になるでしょう。
qiita.com
実装に関する知識を補う
座学中心の学習で、実装面の知識を補うために、次の参考書が有用でした。
ステップバイステップの操作画面とともに、EC2による環境構築からIAM、CloudWatch、CloudFormation、ネットワーク、セキュリティなど、一連の事柄がコンパクトにまとまっています。
画面操作に注意
CBT (Computer Based Testing)での受験は2013年のITコーディネータ以来で、画面操作に戸惑うことがありました。具体的には、
・選択肢をクリックして次の問題へ遷移するたびに、回答がロックされる。
・ロックされた回答は、更新用のボタンを選択するまで変更できない。
・一通りの問題に回答し、再確認用フラグの問題へ後戻りするするたびに「テスト終了」、「キャンセル」の応答メッセージが表示される。
特に「テスト終了」、「キャンセル」の応答メッセージは、操作ミスでテスト終了してしまわないよう、気を遣うのがストレスでした。
設問の日本語に注意
複数レイヤーのwebシステムの情報とともに、何かを問う出題が多いです。とはいえ提供される情報のすべてが重要というわけではなく、問われているのは特定レイヤーについてのみだったりします。条件反射的に選択肢を選ぶのではなく、問題文をよく読むのが良いです。
また選択肢の決定に悩む場面も多いですが、問題文に記載されている要件に着目すると決断が容易になることがあります。重要と思われるのは、次の条件に関連する文言です。
・ワークロードや容量などが予測できない
・ダウンタイムが許されない
・リアルタイム処理の要否
AWS certified solutions architect - professional対策
先日、professional認定も取得しました。同様にアドバイスをまとめています。
associate認定からのステップとしてprofessional認定への昇格パスを検討するならば、併せてご参照ください。
impsbl.hatenablog.jp