これは2007年に、旧ブログへ投稿したものです。加筆、修正の上、こちらへ移行しました。
iPodファームウェア、Ver 1.2.3が更改された。例によって、「アップデートできない」というトラブルが、巷では多発しているようだ。私も経験した。iTunesを立ち上げると、最新ファームウェアへの更新を尋ねられる。ここでOKすると発生するのが、不明なエラー1417だ。そして、アップデートは失敗する。
Appleのwebサイトではこのような対応を紹介している(投稿末尾参照)。前者はUSBポート、ドライバの不具合を、後者はDLL登録の不具合が問題の原因だとされているのだが、必ずしもその通りではないのが現実だ。
トラブルの状況を観察すると、確かにファームウェアのアップデート作業は失敗しているのだが、iPod、iTunesに異常はなく、動作も問題がない。このような状況では、次のような手立ては効果がない。問題の原因は別のところにあるからだ。
ディスク・マウントの問題ー意図しないデフラグ、Diskeeperなど
今回の場合の原因がこれだ。ディスク・マウントに問題がある。ディスク・アクセスの有無に関わらず、OSがディスクを使用中なのだ。ディスク装置のファームウェアを更新するには、次の手続きを経る。
今回の場合、iPodがディスク装置であり、何らかの目的でOSがiPodを使用中なのだ。例えばデフラグだ。ユーザーが意識しない間に、デフラグが自動的に稼働していることがある。Diskeeperの様なデフラグ専門ソフトウェアの場合、新しいボリュームを自動検出し、ソフトウェアが判断した都合の良いタイミングで、自動的にデフラグを実行する場合がある。
このような状況では、まずデフラグを中止し、さらに次のように対策する。
Windows Vistaの「ハードウェアの安全な取り外し」に起因する問題
今回の問題、その原因とは別件だが、関連する話題として紹介しておく。
iTunesには、iPodをディスクとして利用するためのチェック・ボックスがあるのだが、このチェック有無に関わらず、Windows VistaではiPodをディスクとしてマウントしてしまうのだ。結果として「ハードウェアの安全な取り外し」が適切に機能せず、問題発生につながる。
この問題を回避するための対策パッチがリリースされている。
support.microsoft.com