追記、2020年12月6日
別の投稿にて、BRYDGE 12.3 PRO BRY7101について投稿した。こちらも合わせて参照してみてほしい。Type Coverとは異なり、Surface Proの運用がSurafce Book、2-in-1、ラップトップ的に変化するBluetoothキーボードだ。
またSurface Pro 3 以降から報告されている、突然Type Coverを認識しなくなる現象についても触れている。
impsbl.hatenablog.jp
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要、不要はさておき、何かについての拘りというのは、特にその拘りが多数派ではない場合には、時に無用なコストをもたらすことがある。PCのキーボードは、その好例だ。日本で購入する場合、特に指定をしなければ、提供されるのはJIS配列のものだろう。そして、ほとんどの人にとって、その配列でも問題はないだろう。私を含む、一部のユーザーは違うのだ。
ある人はJIS配列ではなく、QWERTY配列を望むだろう。一般的に、次のように呼ばれるものだ。
- 英語キーボード
- USキーボード
- 英字キーボード
ここからさらに、キー・ボタンの配列が左右に分割されたエルゴノミクス仕様であったり、キー・スイッチの種類にまで関心が及び、拘りは細分化されていく。
最近はIT業務に携わる人たちが増えると同時に、仕事道具としてのキーボードが認知されてきた。加えてユーザーそれぞれの相性や嗜好も尊重されるようになったのか、選択の幅が広がり始めている。とはいえ、以上のような拘りを満たす製品というのは、通常提供されるものよりも高価にならざるを得ない。
高価とはいえ仕事道具として納得できる拘りが反映されたものであれば、価格にも納得することができるだろう。あるいは自作という世界も認知され始めている。厄介なのは、ユーザーにはどうすることもできない、アクセサリ的に取り扱われるキーボードだ。例えばSurface Type Coverのような製品だ。
無用に高額な値付けがされているだけでなく、英語配列のものは日本の小売店舗では販売されていない。Microsoft公式ストアで英語配列を選択するはできるのだが、並行輸入品並みに高額だ。ヤフオクに出品されることもあるのだが、中古品とはいえ、需要が反映された結果、それなりの値段で落札される。
そのようなキーボードを安価に入手するためには、それらが多数派になる市場で探してみることだ。送料込みでも、日本で購入するより安価な場合がある。例えばAmazon.comでSurface Type Coverを検索してみる。
www.amazon.com
まず注目すべきポイントは次の表記だ。この表記のある製品は日本へ配送可能だ。
Eligible for Shipping to Japan
この表記がない製品でも、中古品には日本へ配送可能なものが含まれていることがある。価格+送料次第では、無視するには惜しいことがある。中古品で注目すべきは次の表記だ。Amazon.comが日本へ発送してくれる。
FULLFILLMENT BY AMAZON
2019年6月7日現在、US$41から取り扱われている。安価なものはSurface Pro3用で、配列もフランス語(AZERTY)が混ざっている。
現在、最もリーズナブルなのはMicrosoft Surface Pro 4 Special Edition NFL Type Coverだ。
www.amazon.com
MicrosoftとNFLがタイアップしたもので、カバーにNFLチームのマークが印刷されている。
値段はチームによって異なる。チームによっては価格はUS$50を下回り、送料もUS$10しないものが含まれている。現在のレートだと6000弱-7000円強と言ったところか。
日本に発送可能な商品の内、特に安価なものを、送料込み金額の安い順にリスト・アップしておいた。入用の方は参照してほしい。数値の単位は、いずれもUS$だ。
team | price | shipping | total |
New York Giants | 46.99 | 7.08 | 54.07 |
Arizona Cardinals | 49.99 | 7.28 | 57.27 |
Tennessee Titans | 49.99 | 7.38 | 57.37 |
Green Bay Packers | 43.95 | 15.34 | 59.29 |
New England Patriots | 45.95 | 16.14 | 62.09 |
Atlanta Falcons | 49.49 | 16.61 | 66.10 |
Miami Dolphins | 49.99 | 16.58 | 66.57 |
Baltimore Ravens | 49.99 | 16.74 | 66.73 |
このType Coverの素材はアルカンターラではない。アルカンターラの場合、掌底がパームレストに当たることで、汚れが染み込みやすく、落としにくい。そのためアルカンターラではないことは、むしろ利点だ。
Surface Pro Type Coverの黒を見たことはあるだろうか。材質、質感は同じで、色を明るめのグレーにしたものと思えば、当たらずとも遠からずだ。
そもそもチーム・マークはキーボードの裏側に印刷されているので、作業中に気になることはない。
日本での販売価格を考えると、チーム・マークの見た目にこだわらなければ、破格の値段だろう。
迷わず最安のNew York Giantsを発注した。到着した商品のクローズアップ写真を掲載しておいた。ボタンやパームレストの質感が伝わると思う。