あるときからGoogle ChromeでPage Up、Down、Ctrl + Endなどのキーボード操作が効かなくなることがあった。Canary版を使うこともある私は、不安定版では避けられない不具合、バグ程度に考えていた。そしてその想像通り、しばらくしたら直っているのだった。
しかし、その問題は再発するようになった。それもCanary版だけでなく、安定版のChrome、そしてMicrosoft Edgeでさえも。そして、問題が発生しているとき、なぜかブラウザ上には謎のテキスト・カーソルが表示されている…それが冒頭の画像だ。
英語キーボードのローマ字入力で日本語を入力しているとき、入力個所を平仮名にしたければ、F6キーを押す。カタカナならF7キーだ。半角入力へ切り替えるをの忘れて、そのまま英文を入力してしまった場合は、F9→F8と押す。
ファンクション・キーを変換に用いるユーザーはどれくらいいるのだろうか。これがトラブルの原因になることは少ないと思うのだが、一般的にはトラブルと見做されずとも、ユーザーにとってはトラブルどころか、混乱を来す問題につながることもある。
それがcaret browsingと呼ばれる機能であり、表題のトラブルに通じている事柄でもある。
厳密に言えば、これはある機能が有効化された結果であり、トラブルでも不具合でもない。しかし、そのような機能が存在することを知らなければ、トラブルと誤解するのも無理はないと思う。
今回の投稿では、この機能と対応方法について紹介する。
まず対応方法
まずはF7キー押下して、動作を再確認。
詳しくは下記参照。
Caret browsing
Caret browsing*1はChromium系のブラウザに搭載されている機能で、Google Chromeだけでなく、Microsoft Edgeでも機能する。どちらのブラウザでも設定画面で機能を切り替えることができる。
いずれのブラウザにせよ設定画面の検索で、「カーソル」あるいは「cursor」と入力してみると一目瞭然だ。
設定画面の説明にあるように、この機能はF7キー押下でも切り替えることができる。正確な原因は分からないが、私の場合、日本語変換に伴う誤操作によって、自分が気付かぬうちにこの機能が有効化されたのではないか、と推察している。
冒頭の画像が示しているように、この機能を有効にすると、画面上にテキスト・カーソルが現れる。これはテキスト・エディタのように、カーソル・キー押下で上下左右に移動することができる。もしシフト・キーを押しながらカーソル操作すれば、部分選択することもできる。
またカーソル位置にハイパーリンクのような、フォーカス移動を受け付けるコントロールが存在すれば、マウス・クリックの代わりにエンター・キー押下で操作することもできる。
要はキーボード主体で操作するユーザー向けの機能ということだ。