ITコーディネータ(以下ITC)の受験対策ノートとして、「ITC gateway」というWikiを運用していた。資格取得し継続更新していたものの、これ以上の継続メリットはないと判断した。
資格自体にメリットがないだけでなく、運営組織にも幻滅させられた。昨年、このような不祥事があったのだ。
組織として全く信用できないし、そのような組織が運営している認定資格が、まともに認知拡大できるのだろうか。
とはいえ、認定試験が前提としている知識体系はまともで有用なのだ。Wikiを順次、移行していくことにした。
impsbl.hatenablog.jp
ITコーディネータ:ITCと略す。
使命
経営者と経営環境変化についての認識を共有する。
ITサービスの利活用を通じて、経営改革を支援する。
- 革新的な経営戦略の策定支援
- 経営戦略目標の達成
ITサービス利活用の成功の前提:経営者自らがITを経営の問題として捉えること。
- 経営者が常に経営、ITの状況を把握することは難しいことに留意。
企業の実態に対応した最適なチーム編成や業務分担で活動を行う。
- 知のネットワーク
- ITCのコラボレーション
人財像
IT経営を実現するプロフェッショナル。
経営者の立場に立って、経営とITを融合する。 | 経営とITを橋渡しする、ということ。 |
経営に役立つIT化投資を推進・支援する。 | ITサービス利活用の推進・支援を行う、ということ。 |
立ち位置と役割
企業内ITC | IT経営を推進する役割 |
外部から支援するITC | 顧客企業の外部専門家 IT経営実現を支援する役割 |
独立系ITC | IT経営に関わる業務支援 IT経営推進企業とベンダー企業が連携できる環境づくり |
教育、育成、指導 | IT経営を啓発する役割 IT経営人材を育成する役割 |
ITC実践力体系
学習→スキル→キャリア→実践知
- スキルは学習により形成される。
- スキルを活かしてキャリアを積む。
- キャリアの蓄積が実践知を形成する。
ITC行動規範
ITC行動の基
- 全てをカバーするものではないので、ITCそれぞれの経験に基づいた補完が必要。
7つの視点
社会視点 | 企業の有るべき姿を明確にし、社会価値を創造する。 | IT経営がもたらす価値は社会価値を創造することにつながる。 |
顧客視点 | 顧客価値を提供する。 | 最終顧客の要望も十分把握すること。 顧客の意見がすべて正しいのではなく、ITCとして正しいと思うことを主張する。 |
戦略視点 | 企業がビジョンを達成する最適な戦略と整合あるIT化を行う。 | 戦略策定は、社会視点・顧客視点に基づく。 |
成熟度視点 | 企業経営の成熟度レベルに応じて対応する。 企業をレベルアップするための継続的な改善・改革を行う。 |
IT環境の成熟度が高くても、ITリテラシーが低いままでは、IT経営成熟度上昇に結びつかないことに注意。 |
プロセス視点 | 競争力のある最適なビジネスプロセスを構築する。 | 経営戦略を実行し、IT経営を実践するには、ふさわしいビジネス・プロセスが構築されていなければ、という前提。 従業員重視のプロセス構築を行う。 |
客観視点 | 価値前提に基づいた客観的な判断基準を持つ。 顧客価値、社会価値に基づいて、ステークホルダーの利害調整を行う。 |
中長期的な価値向上が、客観的な評価基準となる。 |
実現視点 | 知識だけでなく実践から得られた知を活用し目標達成する。 実践知を活用する。 ノウハウを経験知として蓄積し、共有・学習する。 |
経営資源の少ない中小企業では、非ITの実行支援を必要とすることが多々ある。 |