これは2006年に以前のブログへ投稿したエントリーを加筆、整理したものです。
先日紹介した時間管理のエントリーは、フランクリン・プランナーの考え方に直結しています。
impsbl.hatenablog.jp
将来、投稿するエントリーの前振りとして、フランクリン・プランナーについての概要を整理しておきます。
基本的には、人生のプロジェクト化、です。将来、過ぎ去った日々をプランナーで振り返ると、それは人生のシナリオのように見える、というイメージです。
フランクリン・プランナーの本質は、上手に時間管理することで、自分自身のための時間を確保すること、にある。
時間管理のエントリーに沿えば、その第2領域を拡大することによって、
- 自分自身のやりたいこと
- 人生を有意義にすること
- 正しいと信じていること
に費やす時間を確保し、それを実践することにある。
価値観と役割の明確化
フランクリン・プランナーの利用を始める前に、次の事柄を明確にしなければならない。
1.自分自身の価値観
例:経済的な余裕、プロ意識、リーダーシップ、社会貢献など
2.自分自身の社会での役割
例:父親、母親、正社員、上司、部下、顧客など
どちらも、複数の項目を含むものであり、必ずしも項目は一つに限定されるものではない。
それぞれの項目について、それをどのように捉えているのかを具体化する。例えば、
例:プロ意識
「できない」と言わない。そのために、必要な知識、技術などを常に調査し、専門分野の研鑽に励む。
例:母親
仕事の為に家庭を蔑ろにしない。そのために、仕事だけではなく家事も効率的に片付け、家族とのふれあいを大切にする。
目標、目標達成タスクの明確化
目標は、価値観や役割と直結している。価値観や役割ごとに沿って、目標を設定する。
目標とは、人生の夢、のような壮大なものから、資格の取得等の個人プロジェクトや仕事のような、日々の事柄まで、手帳のスケジュールに書き込むだろう事柄すべてを含んでいる。
目標に達するまでの過程、必要なタスクを特定し、期限を設定する。
以下は、ここまで対応した一例。
価値観:プロ意識
目標:年末までに***の資格を取得する。
ステップ:
- 受験に必要な要件を調査する - x月x日まで
- 受験勉強に必要な資料を調査、購入する - x月x日まで
- 受験勉強 - x月x日まで
- 出願 - x月x日まで
- 試験に合格する - x月x日まで
各タスクは、必ずしも時系列に並ぶわけではなく、タスク間に依存関係や優先順位が存在するかもしれない。優先度の高いタスクから着手していく。
このタスク管理とスケジューリングが、管理システムとしてのフランクリン・プランナーの使いどころとなる。
計画と管理
日常利用しているシステム手帳+α的なスケジュール管理を行う。必ずしも手帳としてのフランクリン・プランナーが必須というわけではない。その管理は次の3項目に分類される。
- 週間計画
- 日々の計画
- レビュー
週刊計画
先週までの行動をレビューし、来週の行動方針を決定する。具体的には、自身の役割に基づいて、どのようなことを行い、それは実際どうだったのか、を振り返る。加えて、来週の行動を特定する。フランクリン・プランナーには来週分の行動を記録する。
例:
父親:子供の日常生活、学習状況を把握する。
上司:**プロジェクトの進捗を確認し、タスクの見直しと期日までのバッファ確保を検討する。
日々の計画
週間計画の内容を、1日単位の行動にbreak downする。
加えて、飛び込みの業務や雑用など、新しくやらなければならないことなどを、優先度の設定と共に、スケジュールに加える。
レビュー
大切なのは、何が達成できて、何が未達なのか、を特定すること。さらに、それらを対応スケジュールを特定しながら、先々の予定を明確にしていくこと。
やり残しや未達があったとしても、柔軟にスケジュール変更しながら、とにかく進捗を進めることが前提。