Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

logicool COMBO TOUCH-iPad Magic Keyboard、Folio Touchとの比較

ロジクール Logicool iPad Pro 11インチ 第4世代 第3世代 第2世代 第1世代 対応 トラックパッド付き キーボード付きケース Combo Touch iK1176GRA 日本語キーボード スマートコネクタ 国内正規品 2年間メーカー保証 オックスフォードグレー
iPadでキーボードを使いたければ、Bluetoothキーボードを使えばよい、と考えていた。しかしノートPCとは異なり、Bluetoothキーボードにポインティング・デバイスが付属したものは、選択肢が限られている。

このような要素を満たす製品を探すと、自ずとiPad Magic Keyboard*1に辿り着く。対抗の3rdパーティ製品は、logicoolFolio Touch*2だった。Magic Keyboardとの価格差を考慮したとき、Folio Touchこそが本命に思えたものだった。そして、その新製品であるCombo Touch*3が登場した。

Folio Touchとの大きな違いは、Microsoft Surfaceのようにキーボードが着脱可能になったことだ。順当に考えれば、FolioからComboへ乗り換えても問題なさそうなところだが、実際のところキーボードにこだわりのあるユーザー程、無視できない違いがあるのだった。
個人的な結論としては、価格差、そしてキー配列において、やはりFolio Touchが本命だった。

違いが気になるユーザーのために、Folio Touch、iPad Magic Keybordとの違いをまとめておいた。なお、申し添えておくと、ここでの情報はiPad Pro 11インチを前提にしている。

Combo Touch

比較の前に、Combo Touchについて軽く触れておく。Combo TouchはiPad用の保護ケース付きキーボードだ。iPad本体をケースにはめ込んで、装着する。
キーボードは着脱可能で、Microsoft SurfaceのようにiPadを運用することができる。着脱可能とはいえ、キーボード自体にバッテリは搭載されておらず、電源はSmart Connectorを介して、iPadから供給される。そのため、キーボードを分離した状態で、Bluetoothキーボードのように運用することはできない。

Folio Touch vs. Combo Touch

両製品の違いは

Folio Combo
着脱可能キーボード ×
キー配列 英語 日本語
タッチパッドの広さ Folioより横幅が2cm広い
重量 Folioより68.5g軽い

両製品の価格差に対して、この違いにどのように価値を見出すか、が判断材料となるだろう。

2021年6月23日時点、ligicool、Amazonでの販売価格だ。Combo、Folio間で価格の逆転現象が起きている。本来、新製品であるComboの方が高額なのだが、AmazonではFolioの方が高額だ。

logicool Amazon
Folio Touch 19580円 24300円
Combo Touch 22770円 20700円

この価格差として考えられる可能性は2つある。一つ目は、Folioは現在の流通分で完売する可能性があることだ。実際、iPad Pro版について、logicoolサイトには「一時的に完売です」と記載されている。
二つ目は、Folioには、特定ユーザーにアピールする、Comboに勝る特徴があるのかもしれない、、ということだ。仮に存在するとすれば、それはキー配列だろう。単純に英語、日本語の配列の違い以上の差異があるのだ。次の写真を比較参照すれば、それは一目瞭然だろう。

🔎Folio Touchのキー配列


🔎Combo Touchのキー配列


具体的に言及すれば、日本語配列になった結果、Comboではキーボード右側のキーが縦長となり、配置が変則的になっているのだ。特にエンターキー周辺の配置から、歪な印象が伝わるだろう。
そしてなぜか、コントロール・キーが「A」キーの左側に配置されるという、UNIXマニアは喜ぶかもしれないが、iPadでの実用において、何も益をもたらすことはないアレンジも確認できる。

日英配列変更の差異は置いても、率直に言えば、キーのサイズ、配置が変則的であり、たとえそれが実用的な利便を損なわなかったとしても、特定ユーザーは、キーボード着脱がもたらす利便性を上回る、ネガティブ要素と捉えることだろう。
そのネガティブ要素が、特定ユーザーをComboよりもFolioに走らせ、結果として価格差に反映されているのかもしれない。

iPad Magic Keyboard vs. Combo Touch

Folio Touchと同じく、特徴の違いによって生じる価値を、価格差で判断するのが妥当だろう。両製品の特徴的な違いは、

Magic Combo
着脱可能キーボード ×
iPad本体ケース ×
チルト機構 カンチ・レバー キック・スタンド
Type-C端子 ×
キー配列 選択可 日本語
Functionキー ×

2021年6月23日時点、Apple、ligicool、Amazonでの販売価格だ。両製品には、12000~15000円の価格差がある。この価格差で、前述の差異に納得できるかが選択のポイントになるだろう。

Apple
logicool
Amazon
iPad Magic Keyboard 34980円 34980円
Combo Touch 22770円 20700円

Magic、Combo共に、iPad本体とキーボードを容易に着脱できる。違いは、ComboではiPad本体がケースで保護されているのに対して、Magicは本体が裸の状態であることだ。
iPad Pro本体側面にはスピーカー、マイクが配置されている。Magicは本体背面以外を塞ぐことはないのだが、Comboのケースは本体前面以外を塞ぐ。実用上の支障があるわけではないのだが、神経質なユーザーは意識する違いかもしれない。

Comboのチルト機構は、ケース背面のキック・スタンドに依存している。そのため、キック・スタンド分だけ、Comboはより広い設置面積を要求する。キック・スタンドの性質上、瞬時の角度調整も苦手だ。

Magic、Comboともに、Smart Connectorを介して、iPad本体からキーボードへ電力供給される。キーボード接続状態で、iPadを充電しながら使用する場合、ComboではType-C端子を利用することができなくなる。
Magicは、Type-C端子をキーボード側にも備えているため、キーボード側からのパス・スルー充電に対応できるし、iPad側のType-C端子を外部機器との接続に用いることができる。

そして問題のキー配列だ。Magicは英語配列を選択することができる。一方、MagicにはFunctionキーが存在しない。例えば、画面輝度や音声ボリュームを調整する場合、Magicでは、iPad本体画面で操作する必要がある。Comboはキーボードで対応可能だ。
これはApplelogicoolの、設計思想の違いが反映されているのだろう。極端に言えば、キーボードだけで操作を完結できるのがCombo、キーボードは情報入力だけを担い、本体操作はあくまでもiPadで操作させるのがMagic、という意識、思想の違いを感じさせられた。