Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

C#文法基本のキ

C#文法基本のキ: C#初心者が最初に身に着けるべき30の文法
先の3連休中に、C#の初心者向け書籍を3冊読んだ。その中の1冊が、今回紹介する書籍だ。おそらく他の2冊を読んだ関連からなのだろう、この1冊をAmazonのレコメンドが紹介した。たまたま当時の価格が無料(2019年1月29日時点では250円)だったのでKindleでダウンロードした。
内容は著者のブログ*1から、C#の文法に関するものを再編したものだ。Kindleだけで流通する自費出版電子書籍だが、その内容は出版社から刊行されている他の2冊に劣らないばかりか、巷にあふれている初心者向け書籍にも匹敵する内容だった。


初心者向けの書籍と言えば、大きく次の2つのグループに分けられる。一つは、話題を限定し、その範囲内で読者の理解を深めようとするもの。自ずと説明が多くなる。もう一つは、知識を列記して読者に何かを示そうとするもの。こちらは説明というよりも紹介だ。
この本は説明のグループに含まれるもので、その内容は文法からオブジェクト指向の初歩まで話題を限定している。特にC#の紹介に含まれがちな次の機能は、本書では取り上げられていない。

同じく初心者向けの書籍である『C#の絵本』*2では、これらの話題を取り上げてはいるものの、それらは紹介に留まるものであった。その機能が存在する理由や、どのような場面で活用するのか、といった読者の理解を深めるような説明ではないのだ。

ちなみに『C#の絵本』も、読んだ3冊のうちの1冊だった。『C#文法基本のキ』を一番最後に読んだ。両者で重複している話題に限定して言えば、『C#文法基本のキ』を先に読んでおけば『C#の絵本』は必要なかった、というのが私の感想だ。
とはいえ、『C#の絵本』からラムダ式LINQ、非同期処理の知識を得られたことは収穫であったのだが、その差分のための価格差を考慮すると、少々勿体ないことをしたと思っている。一般に流通する書籍と言えば、初心者向けのものであっても2000円弱から、それ以上する。そのコストは、ラムダ式LINQ、非同期処理などの理解を深めるための資料に充てることもできたのだ。

余談

残りの初心者本が『たった1日で基本が身に付く! C# 超入門』*3だ。私はこの本の購入は決してお勧めしないのだが、特定層に限っては、機会があれば読んでみてほしい本だと思っている。それはVisual Basic.Net(VB.Net)のユーザーだ。
この本を読んだからと言って、何かの理解が深まるわけではないのだが、C#に対するアイス・ブレイクとして、敷居をかなり低くできると思う。この本を読めば、コードの書き方が違うだけでVisual Studioの操作はいつもと何ら変わりがないことに気付くからだ。
Visual Studioの操作に慣れているVB.Netユーザーならば、とっかかりさえ掴むことができれば、あとは自分で調べながら学習を進めることができる。
買うまでの内容ではない本なので、公立図書館に取り寄せてもらい、借りて読むのが良いだろう。