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Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

20240907




暑さは大したことないのだが、
とにかく湿気だ。これが問題だ。


アクセス確認

impsbl.hatenablog.jp

面倒なことはChatGPTにやらせよう

いわゆるプロンプト・エンジニアリングのTips紹介だ。読後感は最悪だった。端的には、この内容で、この価格、ということだ。

時代が時代なら、ムックで出版されるような内容だ。2000年代初頭、ネット上の情報をかき集めて書籍に仕立てたようなムックがよく出版されていた。そのChatGPT版と言ってもおかしくない内容だが、なぜか技術書扱いなのだ。

著者の一人は東大松尾研究室に所属しているための忖度なのかもしれない。あるいは所属が立派なら、内容がどうあれ技術書扱いされるということなのかもしれない。いずれにせよ、体裁だけ整えれば、プロンプト・エンジニアリングのTips集であっても「技術書」扱いとなるのだから、割の良いビジネスなのだろう。
ムックなら1冊、2000円にもならないところが、技術書を装うことで3000円近い値付けができる。

インフルエンサーとしての著者に対する、いわゆる「信者」であれば、内容がどうあれ、喜んで代金を支払うのかもしれない。しかし、そうではない読者からすると、知らずに代金を払ってしまったとなれば、たまったものではないだろう。

周りに本屋がないことも珍しくない時世、よほどタイムリーに読みたい書籍でもない限り、まずは図書館で内容を確認するというのは、お金を無駄にしないセオリーになるかもしれない。

嗅覚障害

impsbl.hatenablog.jp

風味の知覚

総じて感覚は弱いものの、香りの強いものであれば、鼻からは知覚することができる。

  • 衣料用洗剤、抗菌ビーズ
  • シャンプー
  • カレー
  • マヌカはちみつ
  • コーヒー豆(ただしコーヒーは不可)

しかし口側からは、全く知覚することができない。

コーヒーの場合、ちょっとおもしろいことが起こる。コーヒー豆の香りは感じられる、しかし抽出液にすると、香りは感じられない。口に含んでも、当然香りは感じられないのだが、コーヒーの「感触」は分かるのだ。
カレーの場合、さらにおもしろいことが起こる。口に含んでも香りは分からないとはいえ、カレーそのものの香りが強いことから、食べながらでも、ささやかながら鼻で香りが感じられるのだ。そして奇妙なことに、この香りが食感と全く一致しないのだ。

嗅覚鈍麻の状態で食事をするのは、例えるなら、字幕付きの映画を音量ゼロで鑑賞するようなものだ。観ている作品が何かは分かる。その作品のストーリーも理解できる。しかし映画そのものを楽しんでいる気分は全くしない。先のコーヒーを飲むのは、まさにこのような体験だ。

PCで動画を再生する際、一昔前、Bluetooth接続のイヤホンで音声を再生すると、いわゆる音ズレが生じた。再生中の動画に若干遅れて、音声が再生されるのだ。嗅覚鈍麻の状態でカレーを食べるのは、まさにこのような体験に似ている。何か一体感が感じられないのだ。少なくとも、その香りはカレーの風味の一部として感じていない。

嗅覚が機能しない状態で飲食すると、全く風味が感じられない、というのだが、実際には味は舌で感じられるし、口腔内の感触もある。風味というのは、食事の中でも圧倒的に情報量が多いので、相対的に何も感じられないかのように表現されるのだろうが、実際にはそのようなことはない。
ただし、香りが感じられさえすればよい、というのでは体験としては不十分なようだ。おそらく知覚全体の整合性みたいなものに欠けるのだろう。同じ香りを鼻腔内で感じるにしても、その情報は、鼻側からではなく、口側から届けられる必要があるのだ。

漂っている香りを自然に知覚するにせよ、意識して積極的に香りをかぐにせよ、ただ知覚するだけでなく、それを食事の体験として一体化させようと思えば、日ごろ意識していない知覚のバランスにも目を向ける必要がある。
言い換えれば、日ごろ自然に行い、知覚している物事というのは、普段意識することのない連続した知覚活動の総体であり、その整合の結果ということなのだろう。

懸垂頭位による点鼻法


嗅覚鈍麻の治療に際し、点鼻薬が処方される。通常の噴霧式の点鼻薬とは異なり、スポイト式の液体点鼻薬だ。使い方も、噴霧式とは異なる。懸垂頭位という、鼻の穴を天井へ向けて点鼻する。嗅神経に通じる嗅粘膜へ、直接液体を投下する必要があるからだ。

兵庫医科大の図が示すように、該当部位は、まさに鼻腔の天井とでもいうべきところに位置している。加えて、図では判別しにくいが、空気の通り道と、臭いの通り道は別なのだ。
www.hosp.hyo-med.ac.jp

耳鼻科医が簡単に説明してくれたところ、私の場合は、臭いの通り道を広げる必要があるようだ。そのために、まず噴霧式の点鼻薬を適用する。その上で、嗅覚鈍麻対策の点鼻を実施する必要がある。
そして、この点鼻が高難度だ。頭の傾け方が不十分だと、点鼻薬は患部へ届かず、のどへ流れ落ちてしまう。加えて、点鼻後5分間、この姿勢を保つ必要がある。

こういう時、薬品の処方とともに、ネブライザーも家庭に貸与してくれれば、と思うのだ。