明日、追記する。
今日、追記した。
スティーブ・ジョブズ
youtu.be
小劇場系の作品なので、娯楽作品のような面白さを期待してはいなかった。しかし映画『ソーシャルネットワーク』*1に通じるような雰囲気を感じて、引き込まれるように一通りを飽きずに鑑賞することができた。
スティーブ・ジョブズ自身を美化しないのは好印象だったが、Apple復帰に伴い、モノづくりに対する姿勢を美化しようとする意思、演出が感じられた。次の発言は、Lisaプロジェクトでの同氏のものだ。
なぜユーザーは他社ではなくアップルを選ぶと?
自慢できる ステイタス…
それ以上 社会的通貨だ 水準が高い
ユーザー以上に、自分自身が使いたい物を作る、という意味において同氏の入れ込み具合は理解できる。しかしユーザー・ファースト的な要素は何もない。それは自分自身が満足した後についてくる、副産物みたいなものなのだ。
この発言に続いて、Lisaプロジェクトの開発者たちに発破をかけるための一言がこれだ。
偉大になりたければ、危険を冒せ
この危険とは、失敗のリスクを指している。この発言を聞いた開発者は、仕事上の失敗ではなく、なぜスティーブ・ジョブズのためにリスクを取らねばならないのか、と感じたのではないだろうか。
しかし何より印象に残ったのは、組織運営、特に椅子取りゲームの嫌らしさだった。いつも思うのだが、これ抜きに組織を運営、経営することはできないのだろうか。
たらこパスタ
特別な風味付けを必要としない、ほとんど素材だけの味付けで決まってしまう料理の一つが、たらこパスタではないだろうか。
- スパゲティ
- たらこ
- バター
- 海苔などの薬味
特にコンビニ・メニューのそれは、どう工夫したところで、どれも同じ風味に辿り着くのではないかと思う。たとえスパゲティがソテーされていようと、甘辛い醤油の和風ソースで風味付けされていても、全ての風味がたらこに集約される。
たらこの粒感が、生と焼きの食感の違いが、大盛ソースにしようが、風味には全く影響がない。全てはたらこの風味に集約されるだけではない。スパゲティとの絡みで口にするため、たらこだけを口にすることがない。全ての試みが無意味に感じられる。
薬味にしたところで同様だ。風味の弱い海苔を加えたところで、全く印象を残さない。海苔にせよ、シソにせよ、それ自体の存在感を示すほどの品質のものを加える必要がある。そうでなければ薬味として添える意味がない。
結局それは、たらこ風味の相対的な強さを意味している。薬味の風味すら覆い隠してしまうくらいに、たらこの風味は強い。
タクティクスオウガ リボーン - バフカード
『タクティクスオウガ リボーン』では、新たにバフカードという仕掛けが採用されている。いわゆるドロップ・アイテムや埋没アイテムとは異なり、時間経過で自動的にマップ上に登場する。カードの効果は、基本的には、その先頭においてのみ有効だ。加えて、複数毎獲得による、重複、加算作用もある。そのためドロップ・アイテムのカードとは異なり、それなりに目に見えて効果のある強化、支援が期待できる。
どうやら先頭をよりダイナミックにするための仕掛けとして採用されたようだが、果たしてこれは、特に「タクティクス」の点において有効な仕組みなのだろうか?例えば、PSP版のダウンロード・コンテンツ「十二人の勇者」*2のような遊び方は、この仕掛けを前提にすると圧倒的に不利になる。「待ち」も「タクティクス」の一つなのだが、それをしてしまうと無為に敵側を黙認してしまうことになる。それを防ぐには、「待ち」の戦術を放棄せざるを得ない。
結局、プレイヤー場側に「待ち」の戦術を放棄させ、半ば強制的に戦闘させるための仕掛けのように思えてならない。
このような仕掛けが駆け引きを生む一要素と受け容れるユーザーには面白い仕掛けなのかもしれないが、「タクティクス」の自由度を損なっているようにも感じられる。
またゲーム性には全く関係ないことだが、ボイス要素も余計に感じられた。このようなところに予算を投じるくらいなら、もっと他のところに投資してくれてもよさそうなものだが。