年初来パフォーマンス順 | 前日比順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日足
マザーズ | TOPIX | 日経225 円 |
日経225 ドル |
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円安
impsbl.hatenablog.jp
一晩に1円ずつ上昇する勢いが続く。
円安に関連し、値上げ対応について興味深いことを語っていた。
- 値上げ検討から実施までのタイムラグ→実際の価格が動き始めるのは半期先
- 値上げ交渉→交渉期間
- 値上げ実施→来四半期
- 値上げではなく付加価値
- 情報を加える→カタリストの必要性
- 情報を消費させる
特に興味深かったのは、前半の話題だ。値上げの必要性を感じて社内調整するのだが、社内の決済で止められる。競業他社が値上げしていないからだ。ここを突破できれば、ステークホルダーとの値上げ交渉に入る。価格交渉が妥結するまでに四半期を要したとする。実際に値上げが始まるのは来四半期からだ。つまり実際に価格が変化するのは、値上げを決めてから半期先、ということになる。これがタイムラグの生じる仕組みだ。
これは、いうなれば「先延ばし」にも通じる。このような事情が一般的だから、次のように表現される。
日本の金利が上がったら、グローバルの景気は最終コーナー
後半は、端的に表現すれば「ブランド」にも通じる話だ。京都の豆腐は、ただの豆腐なのに価格が高い。マクドナルドの月見バーガーは、毎年秋にしか食べられない。このような情報が消費に繋がり、それが価格にも転嫁できる仕組みが必要なのではないか、という話題だった。
太陽を盗んだ男
単純にクライム・サスペンスとして楽しめる映画であると同時に、現代社会に通じる事柄が気になった。Wikipediaを読むと、それなりの考え、意図が込められているようなのだ。しかし、そのような事柄とは無関係に、現代社会と相通じるような解釈が自分の中に生まれてくるのだった。
城戸 | 何の目的もない ただ出来るからやってみた。出来たから試してみた。 |
山下 | 仕事一筋 |
沢井 | メディア=共犯 女性の野心 |
何の目的もないのに、ただできるからやってみた。そしてできたから、それで何かしてみた。というのは映画『エイリアン: コヴェナント』でエイリアンを作り出したレプリカントに通じるものがある。また現代社会で言えば、ただITを駆使して自己実現を達成し、承認欲求を満たしたいことを、社会変革のようなことにこじつけ、いわゆる貧テックのようなサービスを提供している輩にも通じるものを感じた。
そして、そのような存在を取り上げ、盛り上げるのがメディアだ。まさに今作での沢井の立場であり、沢井が言うところの「共犯」だ。
山下に何か大切な大義があるのかは分からないが、とにかく仕事一筋だ。彼の立場は、城戸に対する何らかのアンチであるはずなのだが、あまりそのような要素は感じられななかった。とにかく仕事に徹しているのだ。城戸に対する特別な感慨のようなものは、何も感じられない。
城戸の立場が反体制というわけでもないため、仮に山下に国家権力の象徴のような要素を担わせるにしても、それを印象付けるほどの対極的な構図を示すことができない。
城戸と山下の関係が生じる発端となるのが、冒頭のバス・ジャックのエピソードだ。ただお互いの存在を認めるためだけのエピソードであれば余計なので、おそらく城戸が原爆を開発し、犯行に及ぶ発端になる何かが、このエピソードから生じると考えるところなのだが、それは怪しいと私は思う。
仮に山下を出し抜く、その存在を超越するような動機が、このエピソードを通じて芽生えたとしても、原爆を利用した要求に、山下の存在は何も関りがないからだ。そして、要求事項をラジオ番組に求めるほど、城戸には目的がないのだ。
もし無理やり関連付けを考えるとすれば、原爆は山下と何らかの形で関わり続けるための道具でしかないだろう。そして、それこそが城戸自身が自覚すらしていない目的なのだろう。つまり山下が、城戸の弱点として喝破する所の
- 他人と触れたがっている
- (山下)私と話をしたがっている
ということだ。
先述した、ITを駆使して自己実現、承認欲求を満たそうとするか輩に通じるのも、この点にある。承認欲求を満たそうと思えば、承認してくれる第三者が必要となる。つまり、山下が言うところの「触れたがっている」、「話したがっている」というのは、SNSでの繋がりやコミュニケーションに通じるものがある。