年初来パフォーマンス順 | 前日比順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
日足
マザーズ | TOPIX | 日経225 円 |
日経225 ドル |
---|---|---|---|
インバウンド
大引け後、為替は147円台に向けて上昇している。インバウンド向けのバーゲンをやっているような雰囲気だ。訪日客にとっては願ったりだろう。とはいえ、だからといって彼らの買い物が増えるだろうか?
胃袋には限界がある。円安だからといって、彼らが飲み食いする量が増えるわけではない。日用品をお土産に買って帰る人たちはいるかもしれないが、自動車や家電を買って帰る人は少ないだろう。
何より、彼らが支払うのは円であり、外貨ではない。100円の買い物は、100円のまま。大企業と異なり、円安によって売り上げが膨張するわけではないのだ。それでも人手は不足するし、賃金は上げなければならない、となればインバウンドは地域経済にとっては、むしろさらなる負担をもたらすリスクがある。
かつてのインバウンドでは、国内出張のホテル代も高騰し、予約すら取れないという事態も生じた。同様の事態が再現すれば、インバウンドが真に恩恵をもたらすのは、交通インフラとホテルREITくらいではないだろうか。
そのインバウンドに対して、今目の前にあるリスクと言えば、コロナではなくインフルエンザかもしれない。例えば、
- インフルエンザ感染→人手不足に拍車
- 外国人のインフルエンザ感染→医療リソース逼迫に拍車
インフルエンザはこの2年は日本国内で流行しなかったので、感染してインフルエンザの免疫を獲得している人の割合が少なくなっていると考えられています。
オーストラリアではことし、コロナが拡大する前と同じ程度のインフルエンザの流行が2年ぶりに起きました。
オーストラリアでは、例年は8月が流行のピークでしたが、ことしは6月にピークを迎え、流行が早く起きたということです。
もし同時流行下で発熱を自覚したとき、症状だけでは区別がつかない。今コロナについてはインターネットなどでも抗原検査キットが購入できるので、自分で判断することができる場合もあるがインフルエンザは難しい。地域の多くの医療機関が率先して発熱患者を診療する体制が必要になるのではないか