年初来パフォーマンス順 | 前日比順 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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為替 | 127 | 135~136 | 136~137 | 137 | 136~137 | 136~137 |
日経500 | 2676.10 | 2666.34 | 2637.33 | 2618.87 | 26262.85 | |
日経225 円ベース |
27000 | 28942.14 | 28794.50 | 28452.75 | 28313.47 | 28479.01 |
日経225 ドルベース |
211 | 213.97 | 210.02 | 207.20 | 207.18 | 208.27 |
日足
日経500 | 日経225 円 |
日経225 ドル |
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週足
日経500 | 日経225 円 |
日経225 ドル |
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平成とロックと吉田建の弁明
対談の柱は次の三項目。書籍の主題は1,2だが、個人的に関心を引いたのは3だった。- 音楽、特にロック
- 吉田建
- 「古いものは良い」的な迷信
対談の内容を信じるならば、ロックについての「解体新書」的に情報純度の高い内容を目指していていたようだ。ロックを掘り下げるうちに、主題がロックから吉田健自身に移って行き、最後は吉田健本人の提案によって対談本としてリリースされることになる。
ただし、あとがきで明かされているように、吉田建の志向する「自由でフレキシブルな対応力」的な要素が反映されているようだ。それを吉田建は次のように表現している。
予想は裏切っても、期待は裏切らない
それは音楽で言うところのアドリブではなく、譜面通りに演奏から逸脱することはないものの、奏者なりのクセ、味付けに通じるズレ、アレンジを指している。その場に応じた臨機応変な表現が伝達された結果として、その場での感動が増幅されることを期待しているのだと解釈できる。
そして、この期待されたズレ、アレンジに通じる表現を期待しておきながら、それが自分自身ではできていないことに吉田建が気付き、言葉にするところが、タイトルの「弁明」に通じている。
発端の目的は異なれども、この弁明を引き出すまでのガイドが、斎藤由多加の役割だ、沢木耕太郎『流星ひとつ』での藤圭子との対談で、沢木耕太郎は次のように語っている。
すぐれたインタヴュアーは、相手さえ知らなかったことをしゃべってもらうんですよ
これがまさにキーだ。吉田建は、この対談を『ソクラテスの弁明』の様な対談としてリリースすることを要請するのだが、あとがきで明かされるように、それはまさに『流星ひとつ』だったということだ。
つまり、この書籍は『流星ひとつ』のカジュアルなパロディであり、フィクションである可能性を孕んでいる。
とはいえ、個人的に関心を引いたのは、「古いものは良い」に通じる、レスポールのギターの音が良いと言われる理由、その解明だった。しかし、それにしてもフィクションかもしれないのだが。