乱高下の1週間だったが、日経もTOPIXも三角持ち合いが継続している。TOPIXは月曜、火曜日の急落、急騰で大きく窓を開けており、窓埋めに伴う下方向への圧力が働きそうに感じられる。実際、金曜日は大きく下ひげを付けている。
前日比ではTOPIXは、日経を上回っているのだが、本当に勢いが強いのは日経かもしれない。バリューから、値嵩株へのシフトが効いているのかもしれない。
🔎TOPIXチャート
🔎日経平均チャート
ポートフォリオ | 0.91% |
さわかみ | 0.90% |
TOPIX | 0.80% |
ひふみ投信 | 0.71% |
日経平均 | 0.66% |
ひふみワールド | 0.57% |
ひふみらいと | 0.12% |
ひふみ投信が勢いを取り戻しつつあるが、それでもまだTOPIXに比べると弱い。一方、さわかみは強く、TOPIXとの乖離は1ポイントを下回るところまでたどり着いた。
Windows 11への反応に見るユーザー意識の違い、あるいはリテラシーの違い
先日投稿したWindows 11に関する話題が、その公式発表に合わせて、思いがけず「バズる」結果となった。金曜日から、該当記事へのアクセスが途切れない。このブログで、これほど1日でアクセスを集めたのは、Windows 10 1903がリリースされたときのトラブル回避策*1について投稿して以来だ。
このブログは企業、大学からの参照が多く、読者の多数派は大学生かサラリーマンと見当をつけている。そのトラブル回避策にしたところで、週末のアップデート対応からのアクセス集中が確認できたので、特にIT部門スタッフが参照していたのだろうと推測できるのだが、今回はそれ以外の一般ユーザーによるアクセスも多数存在しているようだ。
インターネット界隈での一般ユーザーの反応を見るにつけ印象付けられるのが、その従順さだ。何とか、Windows 11の流れに追いつこうとしているように感じられる。「しかたない」という諦念からか、大手、ブランドに追従する「長いものに巻かれる」指向からか、自分で状況をコントロールしようとする気概が感じられない。
例えば、これをきっかけにLinux環境へ乗り換えることだってできるだろうに、なぜかWindows 11へのアップグレード、あるいはPCの買い替えを意識し始めるのだ。
そうと言うのも、海外ユーザーの反応は全く対照的だからだ。この否定的反応の数々。
www.reddit.com
まず、彼らは次のことに怒っている。
- Microsoft製ハードウェアでさえ、買って数年で切り捨てられる。
- TPM対応と、CPUの世代サポートは関係ない
- Microsoftは矛盾している
- 後方互換は重要⇔4年前のCPUには対応しない
- Windows 10 21H1は第5世代Coreまでサポートしているのに(21H2=Windows 11)
- 2023年からは、フロント・カメラも必須要件になる*2
- 今時、フロント・カメラは標準装備だろうが、ここでは今後も必須要件が増え続けることを、暗に示唆している。
その中に混ざって、このようなことをコメントしている人たちがいる。このように反応するユーザーを、日本では見かけない。
I'm taking my windows 10 machines virtual on Archlinux or OpenSuse.
but now I am going to go to Linux. My daily machine is Linux and now the servers will be.
Welp time to install Linux
Looks like Linux🐧 is the future.
Well I guess I'll just use Windows 10/7 for gaming and start trying to migrate to a Linux distro
日本でも、ユーザーの中にはLinuxへの乗り換えを意図する人たちもいるのかもしれないが、圧倒的多数のユーザーは、そのように考えはしないだろう。ただ私には、そのように考えないだけでなく、そのように実践できるリテラシーもないのではないか、という印象が拭えない。Windows 11に関連する言及で見かけるものが、次のような話題ばかりだからだ。
などなど。Linuxのインストール・メディアはUEFIでセキュア・ブートをoffにしなければ起動しない。UEFI画面への入り方から説明しなければならない程度ならば、自分でLinuxのインストールをすることも出来ないかもしれない。
デジタル「弱者」*3と呼ばれる人たちがいる。スマートフォンやPCを使っている人たちは、この範疇には含まれないのだろうが、メーカーの都合に振り回され、それにおとなしく追従するしかない程度のリテラシーの持ち主もまた、実質的には「弱者」と変わりないのかもしれない。