4月6日に、日経平均とTOPIXが1%超の下落を記録してから1週間、小幅変動の凪状態が続いている。ベンチマークはどれも同日の水準を維持している中で、”ひふみ”だけが1ポイント弱のじり高だ。
日経平均は値幅、出来高を縮小しながら、5日移動平均は、25日移動平均とデッドクロスしようとしている。何かのタイミングで上、下のどちらかに移動すると考えたとき、直近の材料は
上への材料 | 日米首脳会談からのポジティブ・サプライズ |
基調 | 業績相場への移行 日経下げ、TOPIX上げ |
下への材料 | 出来高減少 連休前の利益確定売り |
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海外投資家の買い越し額が高水準、というニュースがあった。海外投資家は、確かに年初から買い越し傾向が続いている。当初は、日経平均の上昇に伴い、これまで積み上げた空売りを相殺するための買戻しということだったのが、東証部門別株式売買動向の先週分を反映しても、まだ買い越しが続いている。
もし彼らが買い姿勢なのであれば、静かに買い進めているということだ。とはいえ、同時に日経、TOPIX先物は、どちらも売り越しなのだが。
米国市場の高騰によって減少している期待利回りに比べて、日本国内業種の期待利回りは、相対的に高い。TOPIXでも2%を超えている。おそらく平均上昇の牽引役に目をつけているのではないだろうか。
期待利回り面での、TOPIXの相対的割安が続くならば、海外投資家が買い支え役として機能することはあり得るだろうか。
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一方、国内個人は東証一部を売り越し、マザーズを買い越し。国内個人と海外投資家は、見ているところも違えば、行動も正反対だ。おそらく彼らの狙いはキャピタル・ゲイン一本なのだろう。
特別なニュースがない限り、相場は大きく動きそうにない。このようなタイミングを活かして、”ひふみ”が実践しているように、次の牽引役となる銘柄を仕込むのが賢いやり方なのだろう。
これまでのポートフォリオ実績を振り返ると、かなり健闘している。
- 前日比標準偏差
日経平均 | 1.19 |
さわかみ | 1.03 |
TOPIX | 0.99 |
ひふみ | 0.91 |
ポートフォリオ | 0.85 |
- 対TOPIX期待リターン
期待 | 実績 | |
さわかみ | 7.03 | 4.98 |
ひふみ | 4.31 | 2.88 |
ポートフォリオ | 3.35 | 9.27 |
- 対日経期待リターン
期待 | 実績 | |
さわかみ | 3.28 | 4.98 |
ひふみ | 2.01 | 2.88 |
ポートフォリオ | 1.56 | 9.27 |
現状維持を継続するならばコスト0だが、さわかみ、”ひふみ”との差が相対的に縮小する可能性がある。
パフォーマンスの悪い銘柄を損切りし、他の銘柄と入れ替えるのはギャンブルだ。更なる成長を狙える一方、コストが生じるし、リスクもある。
損切り分の現金を保有し続ける手もあるが、現金比率の分だけ成長機会を失ってしまう。