あるイベントを主軸として、複数のストーリーがハブ&スポーク的に繋がっている群像劇がある。典型例は映画『マグノリア』*1だ。もう一つの典型例が、あるイベントがきっかけとなって、複数のストーリが連鎖して、エンディングに至ると同時に、単一の映画としてのストーリーを形成する。『フィッシュストーリー』は後者に類する作品だ。
原作は伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』*2に収録されている短編小説だが、映像化に際し、エピソードが追加され、設定も改変されているが、大筋は変わらない。
劇中作『フィッシュストーリー』がパンク音楽に転じ、それが世界を救うきっかけに転じる約60年間の物語だ。