平均、分散が不明な母集団の平均を推定する。とはいえ十分大きなサイズの標本を取得することができない。言い換えると、少数のサンプルから得られる情報に基づいて、規模や回数のより大きな母集団の状況を予測する、そのような場合に用いるのがt検定だ。例えば、次のような場面で活用することができる。
- 過去に経験した障害の復旧時間から、必要と思われる復旧時間を求める。
- ある部門を構成する人員の生産性から、全社員の生産性を求める。
- 少数の初回ロット品の状態から、将来を含む出荷品全体の状態を予測する。
与えられたデータに基づく点推定ではなく、あくまでも統計的に区間推定で必要な情報を推定する。与えられたデータが統計的に信頼できるサイズではないとなれば、あくまでもデータが正規分布するという前提で、t検定を用いてみると良い。
まず演習問題をこなした上で、t分布、t検定に触れる。
- 演習問題
- t分布、t検定、t.testの出力結果
- t分布
- t検定
- t.testの出力結果。
- リファレンス