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Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

西洋料理 島

料理

これは2007年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆したものです。

今まで、いつか行こう、絶対行こうと考えていたお店の一つに行ってきました。西洋料理、島。
東京駅の八重洲口からまっすぐ、左手を歩いていると、一文字だけ「島」と看板を掲げたビルがあります。お店はそのビルの地下。下り階段に申し訳程度に、ポストイット大の看板がありますが、ただ前だけ見て歩いていると、まず気付かない場所にあります。

店内は明るく、お店の奥に4席程度のテーブルが少しと、後はカウンター。そしてそのカウンターのすぐ裏が厨房です。明るく清潔なお寿司屋さんの雰囲気を想像すると当たらずとも、遠からず。数人のシェフの方々が、お寿司屋さんの板前さんの如く、目の前で調理します。カウンターの各席には、クロスとナイフ、フォークがすでにセッティング済み。当然のことながら、禁煙。

初めてなので、電話で予約を入れ、コースはお任せでオーダーしました。ただ一点だけ、メインは絶対ステーキにしてくれと。しかし、注意。このお店はお任せを受け入れてはくれますが、ホントに「受け入れ」てくれるだけ。シェフが逐一、愛想良く尋ねてきます。
「何にする?」「何でもあるよ」「何でも言ってよ」

ここで、オススメは?何がありますか?と聞いても無駄。応答は、

「肉でも魚でも何でもありますよ」

「好き嫌いはありますか?」、「どれくらい食べますか?」と尋ねてはくれるものの、さらに、「何が良いかなぁ?」なんて考えている素振りを見せながらも、全てのオーダーはお客さん自身に委ねられます。
これを不親切と受け取るか、何を頼んでも絶対満足させる、お店の自信と解釈するかは、その人次第。
ちなみに、メニューに載ってないオーダーもありますが、それは教えてくれます。当日は、白アスパラとタケノコがそのメニュー。どんな調理をするか?基本的には、

酢で〆る
焼くだけ

の二通り。これも、素材に対する絶対の自信なのでしょう。まず前者をオーダー。茹でたアスパラに、少しの塩コショウとバルサミコ酢などでドレッシング的な風味付けをしています。
そして、牛刺し。こういう素材、特にお肉が売りのお店は霜降りに走るところですが、このお店は違う。普通の牛刺し、それが霜降りのものだと大トロの如く、脂が溶け出すような感触があるものですが、若干霜の降りたしっかり目の肉。
基本的にお肉はその下味と共に、マスタードかニンニク醤油、わさび醤油でいただきます。
いずれも共通なのは素材に対する誤魔化し無い味付け。
そして、これらを食べながらのオーナーの一言が、こちら。

「次の注文考えといてね」

料理のおいしさに、素直に従ってしまいます。

牛刺しを食べながら気になったのがタルタル。おそらくタルタルは、これと同じ肉を使うはず。タルタルというと、生臭さを消すための香り付が強いのですが、今回はオリーブ・オイルと少しのバルサミコ酢の風味が、素材の味にさっぱりした雰囲気を添えていて、かなり良い感じでした。
タルタルは刻みタマネギに各種ハーブを合わせたものを、カナッペ風にパンと一緒にいただきます。

そして、メインのロース・ステーキ。切り出した塊の肉を串刺しにし、鉄板でも網焼きでもなく、炭火グリルで回し焼き。少し時間のかかる焼き方ですが、上手い焼き加減。表面はしっかり焼き固め、中はほとんど生。
けれども、霜降りには走らないお店です。ナイフを入れると肉汁がジュわっと、なんてことはない。しっかり潤いの感じられる赤身肉が現れます。焼きすぎているわけでもなく、脂が完全に溶け出しているわけでもない。肉の旨味はしっかり残されていると言うことです。
これを少し厚めにカットして、フライド・ガーリックと共にほおばる。噛締める。肉の旨味があふれる。旨い!
ステーキはわさび醤油で食べても良いのですが、個人的には断然マスタードがオススメ。肉には塩コショウ以外に、うっすら醤油ベースのような下味がつけられています。
調理しているのをチラ見したところ、焼きあがったステーキに、煮詰めのような何かをステーキ上面に、刷毛でさっと塗っていました。わさび醤油は、この下味とかぶる印象で、なんだか調理を損なっているように感じました。

この時点ですでに満腹を通り越しそうな状態なのですが、シェフの追い討ちの一言。

「**さん、少し休んどいてな」

次はガーリック・ライス。もうここまで来ると、満腹感から、なにを出されても印象薄です。決してガーリック・ライスがダメなわけではなく、私自身がその味を感じられる状態ではありませんでした。

さらに、これを食べた後の一言も非常に残酷なものでした。

「デザートどうします?」
「もう満腹です...(涙」

で、締めくくりのコーヒーなのですが、なにやら盛り合わせた一皿が...

「お茶菓子です」

ドライ・フルーツにマカロングラッセに八橋のようなせんべいと盛りだくさん過ぎるんですけど(涙...当然包んでもらいました。

料理と応対。絶対満足のお店。お値段もそれなりです。本日のお値段、35000円。けれども、ご安心を。2人以上で出かけて、シェアすればよいのです。お店も、快くそれを受け入れてくれます。

最後に注意です。

1. 迷ったらステーキ!
 コース料理は用意されていますが、色々食べようと思えば、アラカルトがオススメ。注文に迷うならばステーキがおすすめです。

2. パンを食べ過ぎるな!
 適宜、ピンポン玉上のパンがサーブされます。イカ墨、胡桃、そしてレーズンなど数種類あるのですが、これを食べ過ぎると食事に差し支えます。注意しましょう。ちなみに、パンとコーヒーはお替り自由。

3. お茶菓子に注意
 もしかするとデザートは不要かもしれません。それくらいの分量です。ちなみに、デザートは、アイスクリーム、ソルベ、スフレ、ケーキの4種類です。

値段が値段ですから、何かの記念日などにどうぞ。

西洋料理 島
東京都中央区日本橋3丁目5-12
03-3271-7889