Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

読書効率を倍増する方法

これは2007年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものです。

みんな、本を読まなくなった、と言われて久しいけれども、BlogやLife Hackの影響か、そんなことが語られていた当時に比べると、みんな本を読むようになったんじゃないの?と感じています。個人的に、そんなサイトやブログを目にすることが多いからかもしれませんが。

とは言え、本に限らず「読む」という行為は生活から仕事まで、どこでも付きまとうものです。これが効率化できれば何かと良いフィードバックが得られそうです。そこで、効果倍増法の紹介。

Double Your Reading Rate - Scott H Young より

これって、いわゆる速読術?本当の速読術なのかはともかくとして、少なくとも効率化には繋がりそうなknow-howです。


声に出そうが、出すまいが、とにかく音読するスピードよりも速く文字を追いかけ、理解していくというコンセプトです。前半が、そのための思想と練習法。後半がその練習、実践のための動機付けと言ったところでしょうか。

Remember, Reading is Not Linear 一直線に読むな。

元から終わりまでを一直線に読もうとしないこと。これは必ずしも効率的で無いばかりか、おそらく一番非効率な読み方。
よく理解したい部分は読み返すべきだし、不必要に感じる部分は拾い読みすればよい。そうすれば、脳内の概念形成にも役に立つ。
また、一定のペースで読み進めることはせず、難解な箇所ではスロー・ダウンしよう。

Stop Subvocalizing 頭の中で音読するな。

効率を上げたいならば、これはやめるべきだ。これをすると、理解に時間がかかる。これを続けている限り、効率を上げることはできない。文書を見ると、脳が勝手にその内容を組み立てる。これが理想。

Practice Reading その練習。

まずは、実際に読むよりも早く文を見ること。実際に、1分間でどれだけの文章を眺めることができるのかを試してみよう。未読の本で試すと効果的。記憶に頼ることなく、脳を鍛えることができるから。
スタートからタイム・アップまでのポイントをマークし、字数や行数を数えて効果を確認しながら、十分読解できる範囲で、頭で音読するよりも早い分量を確認すること。

Use a Pointer なぞりながら読もう。

読書中、視点は震えるように動き、再調整しながら文字を追っていく。そこで、指で読むべき箇所をなぞりながら読書を進める。目は指を追いかけ、視点も安定する。
最初は読書効率も下がるし、もどかしく感じるかもしれないけれど、実際に読むよりも早く指を動かしていくことで、理解しながら文字を追いかける速度も上がっていく。
こうすることで、黙って音読する習慣も薄れ、読書効率も向上していく。

Eliminate Distractions 集中する。

何かをしながら読書するのは止めよう。休憩するときは休憩する。ながら読書では、効率的読書から得られる効果も失われてしまう。
周囲からもたらされるノイズは注意を読書以外のものに向けてしまうから。

Find Your Motivation 動機付け。

何らかの目的や目標に沿った動機付けができるもののように、単純に集中できる、夢中になれるテーマを選ぶならば、読書効率も向上するはず。
自分自身に強制、強要する必要の無いテーマや、目標やゴールに沿ったモチーフ、そこから得られる恩恵を見出すこと。
もし、偽りなく気の進まないものを読む必要のあるときには、関心事に結びつくような理由だったり、それを行わないことで遭遇する苦労を想像してみよう。
また、新しいアイデアや問題解決法、何かに対する理解だったり、そもそも、それを読んだ結果として何を期待しているのか?ということからモチーフを見出してみるのもよいかも。


読書効率についてはともかくとしても、「Use a Pointer」については個人的に実践していることなのですが、普通に文字を追いかけるよりも集中できることを実感しています。文字を追いかける視点が安定するというよりも、意識が文章に向いている、内容の理解にガッチリ取り組んでいると言う印象で、自己暗示的な効果もあるのかもしれません。
特に業務、技術資料などを読むときには、蛍光ペン片手に読むことが多いのですが、線を引かないときには、ペン先で文字を追いかけながら読んでいたときにたまたま気付いたことなのですが、それ以来、習慣になってしまいました。

また、「Find Your Motivation」という考え方は、個人的には新しい視点です。いつも興味本位、行き当たりばったりなものですから...