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Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

空想プロジェクトマネジメント読本

PMP

空想プロジェクトマネジメント読本
これは2007年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆したものです。

初めて接する、学ぶ事柄について、そのものズバリを懇切丁寧に教えてもらったところで、その内容と教わる側の認知構造が合致しなければ、中々モノにはなりません。場合によっては教え方が悪いわけでもないのに、教わる側から諦めてしまう、挫折してしまうこともあるでしょう。
PMBOKについてもそれは同じ。PMPを受験する上で、いくら知識体系ガイドを通読せよ、と言ったところで、その内容が理解できなければ意味がありません。まして自分のプロジェクト経験でPMBOKを理解しないよう、それが誤解、特に受験時の誤答を導く要因となることは、よく言われることです。

PMBOK的にダメなケース、良いケースを馴染み深い題材をもとに分析、解説したガイドとして有意義な本です。題材はガンダムやヤマトなど、団塊世代Jrにはお馴染みのアニメや特撮です。

  • シャアや矢吹ジョーは、プロマネとしてどうなのか?
  • ヤマトの航海は、リスク管理しているのか?
  • ゴルゴ13の業務を支える調達マネージメント

など、どのようなケースが理想的なのか、バッド・パターンなのかを、PMBOKに基づいて紐解いていきます。

この本の良いところは、そのままではとっつきにくいPMBOKの話題を、アニメなど、馴染み深いケースを元に解説しているところです。間違いだらけの学習論によると、

 意味のない物事でも、意味付けすることで記憶に残りやすい。

  • 学習対象に対する認識

 学習対象と学習者の認知構造が合致するときに学習しやすい。

とあります。題材と語られる内容が、PMBOKの話題、その学習を馴染みやすい、定着しやすいものにしてくれるわけです。

しかしこの本には悪いところもあります。出版年度の都合により仕方のないことなのですが、PMBOKの内容が古いのです。本書はPMBOK2000に基づいています。そのため読者は読みながら、PMBOK2000からの変更を意識しておく必要があります。
文中では変更点も網羅されているのですが、この部分をおろそかに、うろ覚えですませてしまうと読者の記憶、知識に混乱を生じさせる恐れがあります。

そんな良い点、悪い点を踏まえて、個人的にこの本はPMP学習のとっかかり、なるべく早めの段階で読んでおくことをお勧めします。PMBOKに馴染みやすくなるとともに、その後に学習していく知識が、古い知識を修正、上書きしていくことが期待できます。

アニメや漫画を現実の知識、手法を元に分析、解説していく本というのは、娯楽モノとしてリリースされることが多いのですが、この本に関しては、その題材と分析、解説の内容が娯楽であると同時に、PMP受験というテーマによって実用に昇華されています。

PMP受験を始めるにあたっての下地作りに最適な一冊だと思います。

空想プロジェクトマネジメント読本

空想プロジェクトマネジメント読本