Technically Impossible

Lets look at the weak link in your statement. Anything "Technically Impossible" basically means we haven't figured out how yet.

最高の人生の見つけ方 - THE BUCKET LIST


これは2008年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆したものです。

とにかく金だけは持っている年寄りと、教養はあるけれども金はない年寄り。余命6カ月を宣告された二人は、これまでの人生における選択を受け入れると同時に、残された時間でやるべきこと、やりたいことをリストに書き出し、実行に移す。このリストが原題の棺桶リスト(THE BUCKET LIST)に通じる。

死ぬまでにしたい10のこと」の年寄り版を連想するのだが、作品の印象は全く異なるものであった。

続きを読む

死ぬまでにしたい10のこと - my life without me


死ぬまでにしたい10のこと(予告編)

これは2005年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆したものです。

決して悪い映画では無いけれども、感動の一作と言うわけでもなく、あくまで良いお話。もしくは良いストーリが決して良い映画とは限らないという見本。ストーリーは盛り上がることなく、エンディングまで薄々と展開していく。

続きを読む

健康という幻想

健康という幻想
これは2006年に投稿したエントリーで、以前のブログから引き継いだものに加筆したものです。

フランス人と言うとスノッブで気取ったイメージ、特にそれが社会分析や哲学の分野だと、フランス文化賛美やハリウッドをはじめとするアメリカ批判で更に尊大なイメージが加わるかもしれない。とはいえ意外なところで言っていること、論旨は非常に的を射ていたりする。

例えば、ジュール・ベルヌ。ジュブナイルSF作家として有名な彼も、『二十世紀のパリ』では陰鬱なパリを予見、描写しているのは意外と知られていない。
さらに例えば、ボードリヤール社会学者として抽象的な社会、文化分析を展開しながらも、『アメリカ―砂漠よ永遠に』では、アメリカと言う具体的な場所を採り上げて、自身のアメリカ論を展開している。
そして、今回のルネ・デュボス。細菌学者という視点から人間の生活環境と社会適応、そしてタイトルにある健康を語っている。

一見何も関係のなさそうな、この三者。しかし先の3冊にはユートピア幻想という、共通のテーマが横たわっている。

続きを読む